トップページへ 前のページへ 目次ページへ
議会報告

2009年12月 前橋工業団地造成組合議会 決算質問  中道浪子【2009/12/17】

1、分譲地の売り払い状況と財政について伺います。
@H20年度の工業団地と住宅団地の売り払い状況についてですが、19年度と20年度の当初予算と比べて、売り払い状況が24億円から10億円と半減しています。例年度と比べて大変悪かったと思いますが、景気が悪かっただけではないと思いますが理由をお聞かせください。

A次に、H21年度の売り払い状況は、現況で、昨年度H20年度と比べて、いかがでしょうか。予算の何割くらいの売り払い状況になっているのでしょうか。

B12月以降の見通しはいかがですか。

C厳しい状況ですね。昨年度は以前からの赤字が続いており、国の財政健全化計画の対処により、補正で市の一般会計から16億5000万円の繰り入れを検討しました。結果的には13億8411万円の繰り入れでしたが、7年ぶりの赤字解消をしたわけです。そうすると今年度は具体的にはどのくらいの赤字が見込まれるのでしょうか。

Bそうしますと、赤字分は再度市の一般会計から、繰り入れしなければならないのですか。

C悪魔のサイクルですね。今後の問題は、ローズタウンのひがし地区の第3工区以外は、新たに造成しないことが求められると思います。団地造成すれば造成費がかかり、売れなければ結局赤字を背負うことになるのですから、今後は、場合によっては、造成しないで現状のままにしておくか、造成しないで土地として切り売りするなどして、これ以上の負債を増やさないようにすべきだと思いますがいかがでしょうか。

●前工団も市の一部事務組合で、いかに財政投入を少なくするかが問われています。これ以上の負債は増やすべきではないということを求めておきます。

2、次に、朝倉工業団地の拡張計画についてです。
@昨年度朝倉工業団地の拡張計画を決めました。
用地買収や団地造成費などにかかる費用は約31億円、組合債の借り入れは、30億8000万円と今年3月議会で私の質問にたいして、答弁をいただいておりますが、朝倉工業団地造成計画と財政的な予算について、これまで特に変更なく、当初の計画通りでよいのでしょうか。確認しておきたいのですが。

Aオーダーメイド工業団地ということですが、進出企業についてはこの間進出すると言っていた群馬酒販の取りやめは、確定になったのでしょうか。どのような理由で取りやめになったのか、お解かりでしたらお聞かせください。 

Bその後、高崎の松村乳業が進出するとお聞きしていますが、進出意向はどの程度確実ですか。

C進出予定になっているマニハ食品は、現状は大変苦しい業績だと、漏れ聞いています。特に、中国の餃子事件以後、原材料を中国産から国内産に変えざるを得なくなって、利益幅が大幅に減少して、従業員の一時金カットなどがあるようです。ここに来て経営上に大きな変化があり、これまで通り進出するかどうか、今後について大変危惧するところです。新しい事業に踏み切るのに、少なくとも、これ以上の赤字を出さないようにしなければなりません。
前工団は、08年度で負債合計が103億円、利子だけでも、年間1億8000万円もの金利がつくほど負債を抱えているのですから、とっくに破綻状況であることは間違いないのであります。「市と進出企業との間に、覚書を交わすことが必要」と議会で取り上げられていますが、さらに確実性を担保するために、例えば造成する前に進出企業との間に覚書を結ぶとか、慎重に対処する必要があると思いますが、いかがでしょうか。

また、最低でも三者の企業の進出が確定しなければ、団地の造成はしないという考え方もありますが、見解をお聞かせください。

D朝倉工業団地の拡張は、現状では用地買収にかかっているとお聞きしていますが、少なくとも、市長の支援企業といわれているノーソーとノーソーファームの土地の価格については、元高木建設から買い入れた時より価格を低くして前工団が買い上げることが、前にも議論になっていたようですが、今どんな状況なのでしょうか。

E損売りにすることを確認させていただきました。
ところで、私は今年度3月議会で赤字が予測される事業は早めに辞めて、工業団地や住宅団地は民間に任せて、市や一部事務組合は、これ以上負債を増やさないためにも、前工団は早い内に終息したほうがいいのではないかと指摘しましたが、管理者の答弁は、「多額の借金のこと、景気の状況などがクリアされれば明るい展望がある。今解散ですよ。終わりですよと言う時点ではない」と質問に対して否定した答弁にています。しかし、今年の9月13日の新聞記事に、総務部長のコメントで、組合は市の経済発展に貢献してきたが、必要性が乏しくなったので廃止を検討したい。財政の支出額は土地の売却が進めば、その分減らせる」と説明していますが、管理者や現状の認識とすれば、かなりの乖離がありますが、この記事についてどのように理解すればいいのでしょうか。

Fこのままでは、終息の方向はなかなか見えてきませんが、少々先の話になりそうですが、朝倉工業団地の拡張を最後に、前工団事業の終息を考える時期だと思いますが見解をお聞かせください。

●最後になりますが、管理者の考えはわかりましたので、私たち市議団としては、前工団事業を早く終息されることを申し上げて起きます。なお、H20年度の補正予算に対して市の一般会計からの繰り入れをしたことで、議案に反対しておりますので、今議会に上程されている「議会議案第4号 H20年度決算」にも反対であります。以上で発言を終わります。
ページのトップへ