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議会報告

3月定例議会 委員会付託外議案反対討論 小林久子議員【2010/3/11】

 私は日本共産党前橋市議団を代表し、本議会に上程された議案第12号、平成21年度一般会計補正予算に対する反対討論を行ないます。
 補正予算のうち、前橋工業団地造成組合の赤字解消を図るため運営費負担金12億1225万4千円の追加と、関連して、ローズタウン未造成地取得に伴う土地開発公社の借入金12億円の債務保証を行なうことは認められません。
 前橋工業団地造成組合は、2002年から赤字を繰り返し、08年末で、累積赤字が103億4000万円に膨れ上がっています。そこで、国の財政健全化計画にもとづき単年度赤字を黒字にして組合債の発行を可能にして、事業を継続しようとしています。
昨年度は年一般会計から13億8411万円を投入しましたが、なお収支の赤字は解消せず、今年度は23億8000万円もの単年度赤字が生じました。3月補正で一般会計から12億1225万4千円、残りの11億7000万円は、ローズタウンの未造成地26,3fのうちの11.9fを土地開発公社に売却して赤字を解消しようとしています。
 このように前工団事業は、長引く不況と経済危機が追い討ちをかけ、すでに文字通り財政破綻の状況です。こういう状況下にもかかわらず朝倉工業団地の新規拡張を進めるために、さらに30億8000万円の借り入れをしようとしているのです。しかも、オーダーメイド方式といいながら2つの企業が進出を断念し、他の企業についても、経済不況下で、確実に造成地を買い入れできるかどうかは今も不確定要素があると聞いています。このような状況から再び造成しても売却できず、借入れ金を返済できないという最悪の事態に陥るおそれのある朝倉工業団地の拡張は中止し、当面凍結すべきです。
 市長は、「財政が厳しい」「選択と集中」と説明して、福祉予算をばっさり削っておきながら、その一方で前工団には湯水のように一般会計を投入する。
このような開発優先かつ不要不急の公共事業のために、際限なく税金を投入することには、市民の理解は得られず、認めることはできません。
  以上申し上げて反対討論とします。

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