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議会報告

第4回定例市議会 総括質問 「市長就任8年間の市政運営の問題点」について 12月8日中道浪子(質問時間19分・答弁含む)【2011/12/14】

1、市長就任8年間の市政運営の問題点について伺います。
 市長が就任して、8年が経過しようとしています。市長の主張する生命都市いきいき前橋の具現化が実行されているのかどうか。以下4点について伺います。

(1)最初は、福祉・くらしの施策です。
就任後市長は、医療費無料化を中学卒業まで実施するなど前進面もありましたが、不況の中で苦しんでいる市民の福祉とくらしが最優先で貫かれているとは思えないのです。
例えば、介護保険制度は、市独自施策がなく、特養ホームは、「待機者ゼロ」を目指す市長の公約は、絵に描いたモチで、1,500人に増えました。
敬老祝金は88歳、90歳、99歳ともに削減し、一律1万円にしたことや、1,400人が活用していた障害者ガソリン代補助制度を廃止しました。
また、保育所・園の保育料納付が厳しい世帯が増加していますが、保育料の減免制度拡充の見直をせず、旧定義による入所待機児童も増えているのが実態です。高すぎて払いたくても払えない国保税は、低所得世帯を直撃し、資格証と短期保険証の発行世帯が3,542世帯となり、市が徴収を強め苦しんでいます。
不況の中で苦しんでいる市民への支援策が大変乏しく、市民生活の底上げになるような福祉・くらし最優先の市政運営になっておりません。改善が必要だと思いますがいかがでしょうか。
 
●「事業の選択と集中」・「スクラップ・アンド・ビルド」で事業の見直しといいますが、高齢者や障害者のための事業は、1円たりとも削減してはなりません。国保税は、低所得者に対する対応策が非常に弱く、滞納があれば生活保護に陥っても徴収している例があるほどです。(いことが指摘されます。)不況で苦しんでいる市民を救済できるよう、福祉・くらし優先の市政運営を求めておきます。待機児童は、新定義ではゼロかもしれませんが、旧定義では、昨年4月127人、今年4月は142人で増えています

(2)次は、教育施策についてです。
@まず、就学援助制度ですが、格差と貧困が子どもの生活まで脅かす状況が生まれており、学校給食費の滞納が問題になったり、修学旅行費もままならないなど制度の対象世帯の拡大が求められています。ところが、対象所得基準は何十年もの間、拡充策に応じていません。児童・生徒の家庭実態に応じた対策になっていないと思いますが、いかがでしょうか。
 
●生活実態に見合う制度拡充の検討をすべきです。

A続いて、広瀬中と春日中の統廃合問題は、関係地域住民やPTA会員に、統廃合のメリットやデメリットなどの十分な情報を提供し、論議できるような場を開いていないことに問題があります。少なくともPTA総会などで意見を聞く場を設けるべきだと思いますが、いかがですか。

●大事なことを決めるのに大変不十分だと思います。

B両中学に通う子どもの中で、今不登校から脱却しつつ、がんばり始めている
生徒がいます。こういう生徒やその保護に統廃合問題で心配や困惑をさせることは問題で、こうした保護者からこそ統廃合についての考えを聞く必要があるのではないですか。いかがですか。

●保護者は「統廃合やめて」と訴えていますが、把握してないんですか。

C今、不審者情報が頻繁に出されていますが、危機管理室で掌握しているだけでもこの5月から9月までで68件もあります。慣れない通学路が延長され、子どもの安全を守りきれるのですか。

●心配している保護者もいます。

D小規模校は子どもたちにとってよい環境と市教委も認めているのに、クラス
替えができない。競い合いや切磋琢磨に乏しい。友達関係の固定化。教科担任の問題。教師が少ないなどと小規模校のデメリットばかり強烈に強調していますが、本来この種の問題は、市教委が取り組むべき課題です。適正な予算と教職員配置が十分できればほとんど解決する問題ばかりだと思いますが、いかがですか。

●学校の選択制を止めたように、市教委の勝手で、子どもや保護者を困惑させる統廃合は、後になって戻せない取り返しのつかない大問題で止めるべきです。

(3)次は、まちづくりについてです。
@本市の優良農地つぶしは、市長就任以来、一気に68.6f(49f+19.6f)に及びました。南部拠点地域開発と中心街の活性化は両立しない。拙速すぎると指摘し続けてきたにもかかわらず、南部拠点開発を先行してきたことは、市長のまちづくり方針に誤りがあったのではないかと思いますが、いかがですか

●現に、イトーヨーカドー跡のテナント出店もままならず、中心商店街のみならず、周辺商店街も南部大型店舗に客足を奪われ、歩行者通行量もすっかり激減し、両立しないことがはっきりしました。

Aこれから、美術館の建設や八番街区への文化施設の建設など計画し、文化都市づくりを推進しようとしていますが、(埼玉県の川越などのように、全国の地方都市で、今、歴史ある古い物や平和を象徴するものを大切にする気運が高まっており、そのことが観光客によろこばれ、集客の元になっているケースも増えています)。中心街の活性化対策としては、旧麻やデパートの取り壊しは失敗だったと思いますがいかがでしょうか。

●南部拠点開発に続き、朝倉工業団地造成のため前工団に一般会計から3年連続で34億円もの莫大な税金を投入し、新たに30億円もの借り入れで事業を立ち上げるなど、どうみても本市の市政運営は、開発優先・福祉・くらし施策があとまわしになっていると言わざるを得ません。

(4)次は、環境施策についてです。
本市の坂東工業団地の地下水汚染問題や旧前工跡地の土壌汚染問題などのように県との関係を最悪にしたのは市長の失態です。特に、群馬県化成産業の悪臭問題は、解決の方向が見えません。同社の社会的責任をしっかり果たさせ、自らが解決の道を貫くよう市は指導をもっと強めるべきです。環境部長はイエスかノーで答えて下さい

●企業に対する市の姿勢は、非常に弱腰(引き腰、および腰)です。市長の8年間の市政運営は「開発優先、企業に甘く、庶民生活あとまわし」と指摘し、私の質問を終わります。

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