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議会報告

平和資料館の建設と通学路の安全対策を求める(第一回定例議会総括質問)近藤好枝議員5月17日【2012/5/30】

平和施策の拡充についてです。
 (1)戦争・空襲体験の継承と取組みの充実
今年8月で戦後67年を迎えます。市民の8割近くが戦争を知らない世代になりました。アジア・太平洋戦争を始め前橋空襲を体験した方々が高齢化し、自らの体験を語り継ぐことが、困難になってきました。こうした中で、命の大切さを学び平和を尊ぶ基本姿勢が本市の行政に求められています。
ア、その一つは535人の尊い命が奪われた前橋空襲の8月5日を前橋平和の日と定めることについてです。市内では住吉町住民や市民団体が取り組み比刀根橋防空壕跡地に建てられた慰霊碑の前で慰霊祭を実施しています。
東京都では東京大空襲の3月10日を戦争の惨禍を再び繰り返さないことを誓い「平和の日」と条例で定め、平和の日記念式典や証言映像上映やパネル展など多彩な取り組みを行なっています。全国で多くの自治体が平和の日を定め、市民一人ひとりが平和や命の大切さを考え、語り合い、行動する機会としています。本市でも、これに学び平和の日として定めるべきと考えますがいかがですか。

第二は通学路の安全対策についてです
(1)その一つは総合的な組織の設置です
  先の総括質問に対する答弁で、今年度5月中に安全点検を行ない、関係各課と連携して通学路の安全対策をおこなうとの答弁がありました。その上に立って、今後は通学路の総合的なチェック体制をとり、恒常的な組織体制があればよいのではないかと考えます。他市ではより成果が上がっている経験もありますので、通学路安全対策推進委員会などの設置をすることについて見解を伺います。

(2)その二つは交通事故等の危険地域対策
ア、信号機の設置要望と対応です
 たとえば桃川小学校区の群馬銀行北支店前の南橘団地入り口の信号機の設置についてですが、長年繰り返し要望が出されています。
青柳方面から渡って南橘町を経由して通学する児童や南橘中学校に通う生徒や前橋市立高校に通う生徒が渡るものですが、朝は大渋滞をしているため、なかなか渡ることができません。命がけで渡る大変危険な箇所です。

 
また、大胡東小学校区は人口増加地域です。主要地方道前橋大間々桐生線のベイシアマートから北に登って学校に行く通学路は、道幅が狭く、外側線の上を児童が並んで通る、交通事故の危険が高いところです。とりわけ、ベイシアマートから北にぶつかるT字路は信号機がなく、学校からも交通指導員からも大変危険であると設置を要望されています。
このように、通学路信号機の設置の対応についてお伺いします。
また、市内通学路の信号機設置要望箇所と2カ年間の実現箇所についても合わせてお答えください。

イ、次は河川にかける歩道橋設置についてです
  細井小西の細井新橋についてです。外則線とグリーンラインはほぼ重なり、ライン上を子どもたちが歩くしかないほど、歩道の幅員のない危険な橋です。交通指導員が誘導していますが、交通規制していても安心はできません。子どもの命を守るためには歩道橋の設置が求められます。実現をどのように考えているのか伺います。このように、河川にかける歩道橋の設置が求められる箇所は何箇所か。その実現性について伺います。

ウ、次は現況道路での安全確保策です。
宮城小学校区域の県道上神梅四ツ塚線の通学路のガードレールの設置についてです。大型トラックが行き来し、道路の幅員が細いため、歩道が狭く現在はポストコーンが設置されています。車道との段差が低いため車が突入する可能性が高いところです。
また、小学校近くの通学路の時間帯規制をしている道路について、車が侵入してくるため、通学路表示を路面上に示し、グリーンラインを引き対応すべきと考えますがいかがですか。

また、東小学校では昨年度36箇所の交通危険地域などを明らかにして対策を具体的に示して要望しています、その中でグリーンラインは7箇所ですが実現しているのは何箇所か。
市内の通学路で外則線やグリーンラインなど昨年度の要望箇所と実施箇所についてお答えください。

エ、次は長期化する危険箇所について、信号や歩道の確保などの要望はなかなか実現しにくいと、先の答弁がありました。長期化することなくたとえば優先度の高い危険箇所を3ヶ所ずつ学校ごとに取り上げて、3カ年計画で実施すべきと考えますが見解を伺います。

3、次は防犯灯設置の促進
昨年度1年間の前橋市内での「まちの安全ひろメール」で配信した不審者情報は86件に上ります。その内、夕方から夜間にかけての被害が約6割近くに上っています。対策として防犯灯の設置は大変重要な課題と考えます。しかし、自治会が2つにまたがっている地域や宮城地域のように、学校からの通学時間が長く、人家が少なく、自治会の責任で設置することが困難な地域もあります。そこで、他都市でも実施しているように、教育委員会として設置と維持管理できるようにすべきと考えます。その際の防犯灯はLEDを採用することにより、設置時は投資が必要だけれど、経費削減効果は高いので、維持管理もしやすいと考えますがそれぞれお答えください。


イ、次は市が作成したDVDについてです。戦後60周年を記念して前橋空襲の惨状を映像化した貴重な平和資料にもなっていると考えます。
しかし、図書館本館といきいき生活課の貸し出しは13本の内、1年間で52回と、活用が大変不十分です。学校教育の場でも活用できるよう全小中高校用に配布し、広く普及することや市民向けにも千本2千本とダビングして普及すべきですいかがですか。

また、学校等へ「平和の語り部」ボランティアを紹介し、体験談等を通じて平和の尊さを伝える機会を提供し、平和教育の充実を図ることを目的することは大変重要と考えます。しかし、本市には「平和の語り部」ボランティア登録事業がありません。実施すべきと考えますが見解を伺います。

ウ、次は戦争遺跡を指定する事業の創設です。比刀根橋防空壕跡地や住吉町2丁目にある旧安田銀行担保倉庫は屋根に12発の焼夷弾をうけましたが、焼けずに残り、倉庫の北側に空襲のときの火災の黒い影が残っています。これら、戦争のつめ跡を残す遺跡は多々あります。調査し、遺跡指定し、地図化し紹介パンフなど作成し活用すべきと考えますがお答えください。

 2)その二つは平和に関する学習・教育についてです
他都市の自治体で取り組んでいる広島・長崎への派遣についてです。世界で唯一原子爆弾の惨状を経験している広島・長崎の平和記念式典に市民代表と小中高校生を平和の使者として派遣することにより、未来を担う子どもなどが平和の尊さ、核兵器の悲惨さと平和の重要性を学ぶことは大変意義あることと認識しています。事業として企画すべきと考えますがいかがですか。

(3)その三つは平和資料館の設置についてです
前橋空襲の資料は市の臨江閣や総社資料館、文化財保護課に保存・展示されていますが、わずかであり、写真の原版など個人で持っている資料もだんだん少なくなってきたと聞いております。前橋空襲をはじめ合併町村も含めて散逸した資料の収集、保存をし、次の世代に引き継ぐ使命があると思います。しかし、本市には子どもたちや市民に戦争の悲惨さと平和の尊さを伝え、平和に対する意識の高揚を図るような施設がありません。平和な社会の発展に寄与することを目的とした常設展示や企画展示はもとより、戦争体験者と子どもの交流会、講演会、映画会など、様々な普及事業を実施する施設が求められていると考えます。学芸員を配置した平和資料館の設置をするべきと考えますが見解を伺います。

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