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議会報告

前橋市立幼稚園充実検討委員会 会議録から【2012/9/7】

第1回会議録から

2012年6月18日 市役所32会議室
委員11人の委嘱 
大森昭生会長、伊藤静雄副会長、松永あけみ委員、金子仁委員、茂木康永委員、北爪範夫委員、横沢一弓委員、下田勇委員、星野信一委員、林喜久夫委員、新海百代委員

■事務局より、幼稚園の生活、市立幼稚園の設置場所、変遷、現在の園児数と学級数の説明。今後の入園時数の見通し、包括外部監査の意見、市議会での質問と答弁などの説明。

■主な意見や要旨
・大胡地区における今後の都市計画や分譲等も考慮して子どもの数を推定していく必要がある。
・人口の移動の推計も加味できれば、子どもの数の増減もかわるので幼稚園の入園率もかわる。できるだけいろいろなデータを収集してほしい。
・公立・私立の保育園、幼稚園等の入園の区分を平成20年度から出してほしい。
・数字で捉えると統廃合の検討はあるかもしれないが、必要があるから設置されている。入園時数を増やす方向でも考えるべきである。
・園児数の数値からは統廃合かとも感じる。大胡町の2つの幼稚園の近さも考えなくてはならない。
・大胡の幼稚園に桂萱地区の子どもが通園している現状もある。また、付近に家が増えているので、今後も子どもの数が増えるのではないかと思う。
・市立は、園児募集のために、公民館にパンフレットを置いたり、Webページで紹介したりしている。宮城幼稚園は、立地的に園児数の増加は難しい。私立幼稚園が1園あるが、地域の中で共存をしている。子どもの奪い合いにならないように、園児数を増やす努力とともに、空き教室の活用も考えている。
・平成8年、4月に3年保育を近隣の宮城幼稚園が始めたときに入園時は減った。民への圧迫はある。しかし、公立も私立も同じ幼児教育に携わる者として幼児教育の充実は必要と考える。私立がどんなに頑張って預かりをやっても、まず保育園という考えの保護者もいる。
・長時間預けられるように環境を充実した上で、親の経済的な負担を増やすのはどうか。
・大胡地区のお年寄り等の人材が豊富なので活用できないだろうか。
・仕事の関係で預けないときびしい親だけでなく、預けるほうが楽だからという親もいる。
共働きで幼稚園に通わせたい保護者はいるので、そういうニーズを加味して考えていく必要もある。幼稚園教育要領に則った幼児教育のモデルをつくっていくことが必要である。
・子どものために、公立幼稚園がどうあるべきかという理想の形で方針を出すことが大切である。


第2回会議録から

2012年7月31日 市役所32会議室

■議題
第1回検討委員会の協議内容について、幼稚園を取り巻く環境等について、今後の公立幼稚園の在り方について@公立幼稚園の役割A適正な幼稚園数(大胡宮城の3園を2園にする)や空き教室の利用

■事務局からの説明(要旨)
・前橋市の幼児教育が、従前より私立幼稚園を中心にして発展してきた経緯を踏まえ、今後も私立幼稚園を中心にして、幼児教育の振興に努めることを基本とする。
・市立幼稚園は、幼児教育センターと連携し、各種事業への参加・協力を通して、前橋市の幼児教育の充実、幼保小連携や特別支援教育等にかかわる研究の実践園として、市内に広めていく役割を担っている。
・幼稚園数に関しては、地域の特性を生かしつつ、公立幼稚園の役割を果たせるよう、また、職員の人事異動による園の活性化を考え、複数の幼稚園が存在することが望ましいと考える。園児数については、同年代の幼児との集団生活を通して、体験的な学びを重ねていくためには、ある程度の人数を確保していくことが望ましいと考える。
・前橋市立幼稚園を現在の4園から3園にする。前橋の東部にある、大胡幼稚園、大胡東幼稚園、宮城幼稚園の3園を2園にしたい。統廃合後は2台のバスで、今よりも広範囲の地域をきめ細かく園バスでの送迎ができる。また、統廃合の時期については、すぐにということではなく、来年度以降の入園児数や耐震補強工事の期限等を考慮して決定していきたい。
・宮城幼稚園については、大胡地区と宮城地区の3園が2園になることによって、園児数が増加することを期待する。宮城幼稚園には、園バスが2台あるので、大胡地区やその他の地区の幼児の送迎を行なうことが可能である。しかし、宮城幼稚園の園児数が増加しない場合には、言語障がいもしくは、その心配がある幼児・小学生、場合によっては中学生が、午後や放課後に定期的にかよって指導を受ける「通級指導教室」を開設したい。

■主な意見や要望(要旨)
・大胡地区は、家が建ち始めているので、人口の増加が見込まれると思う。
・合併によって公立幼稚園はかなり地域性が強く出ている。財政的にも私立幼稚園は厳しい現状であることを知った上で協議してもらいたい。
・大胡幼稚園の保護者アンケートでは、統廃合について102人中71人回答し、反対が66人であった。
・募集する親にも告知しなければならないので、最低4年はかかる。時間を翔けてやってほしい。
・幼稚園と保育園の内容は基本的に違う。教育内容によってえらぶという選択肢があって、その要望に応えるのが幼児教育の充実だと考える。
・私立は高い保育量であり、市立は市が負担している。これからは、保護者が自分たちで何とかしていかなければならないことを考えていく必要がある。
・預かり保育の延長など、親のニーズに応える努力をしてほしい。
・ニーズというけれども、働く親のためのニーズである。こどもが大切にされることがとても重要で、公立幼稚園だったらそれができると思う。
・預かり時間を増やすのは難しい。幼稚園に預けている親は、なるべく自分の子を見たいという思いで幼稚園を選んでいる。そのようなことが大事であると伝える努力はしているが、保育園に流れている。
・幼稚園教諭等の資格を持っている人に、長期休業中の預かり保育をしてもらうのはどうか。
・保育の質の問題を考えないといけない。幼児教育を受ける場なので、現場の先生方は園内研修や幼児教育センターの研修等で更に、専門的に学んでいる。4歳、5歳ではきちんと幼児教育を受けさせたい。一方で預かり保育もやってもらいたいという要望もある。
・1年だけ園児が少なくなったからといって統合というのは乱暴である。大胡地区が発展したときに、もう1つ公立幼稚園か゛作れるのか。
・同じ税金を払っていて、特定の地域だけが恩恵を受けていると感じる。
・小さい規模の学校ほど職員が少なくなり、1人の先生が抱える仕事が増えていく。仕事が増えるとこどもと向き合う時間の確保ということも課題となることもある。
・5年後10年後の子どもたちのためにできることを考えていくことが大切である。
・大胡幼稚園の園舎の耐震工事をしていただき、夏休みの預かり、預かり保育の延長もしていただいて園児が増えないなら統廃合も仕方ない。
・主体的になればなるほどいろんなところで遊びがされるため、園児数が多いと目が届かなくなる。ただ、少なければ集団としての活動が難しくなる。

■長谷川薫議員が傍聴しましたが、このほかにもいろいろな意見がだされました。大胡地域の委員さんからは、それぞれ統廃合に反対の意見が出されています。

・大胡幼稚園の廃止は反対。地域の住民は納得しない
・園児数が350人になったので分園した。今回は乱暴すぎる
・大胡は特養3箇所へ、幼稚園は2箇所へ、保育園は4園へ増やし福祉教育の充実をしてきた。大胡の良さを生かして、前橋の福祉教育を引き上げてほしい。
・親のニーズにも応える努力して。努力もしないで入園児が増えないというのはおかしい。
・OECDの国の中でも教育費にお金を掛けないのが日本。公立が幼児教育の理念を実現すべき。
・大胡は公立に頼ってきた。こちらの方針に従えという乱暴な意見を感じる。
・4園で共同してアンケートをとった。
反対の理由では @自然環境良い A入園児増やすため、夏休み保育の実施を B預かり保育の延長を C遊びを大切にのびのびした教育環境良い D園バス以外にワゴン車も E子どものことを第一に考えてもらいたい F空き教室は高齢者のデイサービスなどへ G1か所にすると入りきれない H定員を減らして対応を I先生が統合すれば減る
 
4園の保護者会で市長・教育長に廃止反対の要望をするとしています


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