トップページへ 前のページへ 目次ページへ
議会報告

2012年第4回定例会総括質問「1、学校給食費無料化 2、へい獣処理工場の悪臭問題 3、老人福祉センターの整備・利用(小林久子)【2013/1/7】

1、学校給食費無料化について

(1)子育て世帯の現状と給食費無料化の実施目的
子育てに冷たい政治が、貧困と格差の広がり、過度な競争教育、いじめ、自殺、幼児虐待など、子育ての不安や困難をもたらしています。
子育て支援を 掲げた民主党政権も目玉の子ども手当を大幅に削減する一方、年少扶養控除の廃止による住民税などの負担増、健康保険料や、厚生年金保険料の相次ぐ値上げ、さらに消費税増税など子育て世代を 一層苦しめようとしています。また日本の子どもの貧困率は、先進20か国中4位と高く、こうした中で朝食を 食べてこない子や夜も一人で食事をするなど、食生活の乱れがすすみ、食育の大切さが求められています。
わが会派は義務教育は無償、及び食育の観点から、給食費の無料化を求めてきましたが、市長は公約で子育ての負担を減らすと言いました。子育て支援としていろいろな施策が考えられますが、あえて本市が給食費第3子無料化に踏み出した目的、意義をどのように考えているか改めて伺います。

(2)給食費無料化の拡大
?義務教育は無償といいながら、教育費の父母負担が大きく問題とされてきました。以前市内のいくつかの学校で聞き取った数字では、学年費PTA会費、旅行費、などで小学校2万円。中学校で、7.6万円余りとお聞きしました。ほかに習字や絵の具、裁縫道具、リコーダー、ドリルなどの費用、さらに給食費が小学校は年間46460円。中学校は、57120円がプラスされます。
第3子無料化と聞き喜んでいたのに3人同時通学が条件と聞き、がっかりしたというお母さん声を聞きました。当初は対象が2000人であったのが900人に半減してしまいました。しかし、幼稚園・保育園、高校、大学であっても子育ての経済的負担に変わりはありません。市長公約の実現のために3人小中同時在籍の要件をなくすとともに、来年度からの実施に踏み切るべきと考えますが、お答えください。

?3人の子どもを抱えて経済的負担は大変ですが、しかし今は、1人、2人だから大丈夫とはいえない今の経済や雇用の現状があります。相対的貧困率16%と悪化し、ひとり親世帯の貧困率は50%を超えています。子育て世代の経済的負担の軽減を言うのであれば、給食費の無料化は有効な施策と考えます。
全国では給食費の無料化の実施自治体が増えています。兵庫県相生市は子育て応援都市宣言をして幼小中で給食完全無料化を実施しています。茨城県大子町、群馬県南牧村なども無料化してします。北海道三笠市は小学校だけ無料に、和歌山県新宮市は小学生2人以上で2人目を無料にしています。
本市では小中学校で無料化に14億円ですが、小学校のみ無料にすると、児童数約17800人約8.25億円かかります。中学校9200人で約5.26億円です。無料化に踏み出したのですから、これを拡大する方向でぜひ取り組んでいただきたいと思います。そして、一度にできないと言うことであれば、段階的に拡大することを検討すべきと考えますが見解をお聞きします。

?子どもの貧困が拡大している中で、市長が子育ての負担軽減として給食費無料化を取り上げた意義は大きいと考えます。市長は、今後拡大するお考えがあるのかどうか、こども医療費無料化のようにトップが決断すればできるのです。県と協力して行なえば、負担も軽減できます。給食費無料化も県と連携して実施できるように、県にも働きかけをしていただきたいと思いますが、市長の見解をお聞きします。

2、へい獣処理工場の悪臭問題について

(1)勧告後の臭気指数値と指導内容
?群馬化成産業はへい獣処理工場改め化製場等に関する法にもとづいて、主に家畜などの死体処理をし、肥料や飼料、油脂などを製造しています。本市の東部地区最大の公害発生源である工場であり、党市議団は一貫してこの問題を取り上げ改善を求めてきました。周辺住民は長年悪臭に苦しみ、一日も早い悪臭問題の解決を求めてきました。これまで、排水浄化施設の設置、臭気指数調査による指導に取り組み、今まで警告書での指導8回。改善勧告を3回も行なってきたのにいまだに悪臭が根絶されていません。第3回の勧告後の指導内容と臭気指数の値について、経過をお聞きします。

?この間行政指導により、改善を図っていることは評価します、脱臭装置の導入も取り入れていますが、しかし、この間の指導の内容を見ますと、窓屋根の補修、ボイラダクトの清掃、窓ドアの補修など、施設の老朽化に伴う施設改修や施設の点検、清掃まで行政が指導しているのはどうか。ここは会社が自主的に施設改修や定期点検の計画を立てるべきではないかと考えます。本来会社が自主的に行なうべき施設の管理改修まで行政指導で言われて行なうというのは、あまりに受身で悪臭対策を やる気があるのかが問われます。施設改修に対する行政指導の在り方が問われていると思いますが、見解を伺います。

(2)抜本的改善策
?従来の警告指導から勧告を3回も出し、一定の改善はされてきたというが、悪臭は収まっていない。会社に対して抜本的な施設整備を求めるべきと考えるが、今後の改善指導をどのようにおこなっていくのか

?悪臭の発生源が分かってきたのであれば、会社に対して、早期の改修をおこなうよう強く指導すべき。放置することは問題です。
また、以前も指摘してきましたが、市民参加の監視モニターの設置とともに、パトロールの強化など監視体制の強化が求められていると考えますが、いかがか。

苦情件数は多くないと言いますが、悪臭の根本的な対策を求める市民の切実な声がよせられています。市民の協力を得てきちんと実態をつかむことが大切です。その上で会社に対しての指導を強化すべきです。ぜひこれをやっていただきたい。

3、老人福祉センターの整備・利用について

?高齢者に対して、健康増進、教養の向上、各種相談、レクリェーションなどの提供により、健康で明るい生活を営み、多くの高齢者に親しまれる、高齢者の生きがい基地として、前橋市には現在5つの老人福祉センターがあります。みやぎふれあいの郷も含め6施設あわせて年間30万人以上の利用があります。
バスが巡回して、全市域を回っていますが、大胡地域は滝窪地域を除いて、このバスの巡回コースに入っていません。宮城や粕川の巡回コースを 広げるなど大胡地域もカバーできるような、バスコースの設置の検討も必要と考えますが、いかがか。

?粕川老人福祉センターは昭和59年に開設され、平成23年度は、17105人、一日平均76人の利用がありました。5年間を見ると4000人以上増えており、毎日行なわれるピンシャン元気体操や1日おきにグランドゴルフなどで運動したり地域の老人会などを中心に拠点施設としての利用がされています。
しかし、施設を見せていただきましたが、お風呂や部屋の入口など古いので段差があり、また、和式トイレがほとんどで、このまま高齢者の使用を続けるのは危険です。高齢者施設はバリアフリーが基本であり、改修が必要です。早期の施設改修を行なうべきと考えますが、当局の考えを伺います。 

?各老人センターが巡回バスを出していますが、センターに着くまでに地域を1時間も回っているのでは負担も大きい。身近な東部地域への設置を望む声もあります。近くにあいのやまの湯がありますが、有料で、自力で行かなくてはならず、お金もかかり、高齢者が気軽に行ける拠点施設はやはり老人センターです。今後の東部地域への老人センターの整備、配置についての考えについて伺います。









ページのトップへ