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議会報告

2013年第3回定例会 通学路の安全対策・市営住宅・公園愛護会・共同墓地の設置(建設水道常任委員会質問・小林久子議員)【2013/9/26】

1、通学路の安全対策

?昨年の通学路の緊急点検の実績
平成24年度、通学路の総点検を行い、さらに26校を対象に8月合同点検を実施し、県、市、警察、学校関係者などが合同で立会い、危険個所77か所について、対策を講じ、市のホームページにも掲載されています。決算では通学路安全対策事業として、約2660万円となっています。本市がおこなった部分と、県や警察の対応もあったと思いますが、それぞれの実施状況と、その件数も合わせてお聞きします。


?今年度の取り組み
今年度は、通学路安全対策費1000万円、子供を守ろうプロジェクトほかで1450万円を計上しています。昨年の重点校は26校ということでしたが、昨年度の対応で大丈夫なのか、見落としたところはなかったか、また、この対象に上がらなかった学校の安全対策は今後どうするのか、などの課題があると思います。学校の通学路の安全対策について、今年の取り組みはどうなっているのか伺います。


○ いずれもこの安全対策においては、道路の形状を変えるなど、いわゆる道
路拡幅などの大規模なものでなく、緊急対応にとどまっています。
グリーンベルトの設置、ポストコーン、横断歩道の白線塗り直し、PTA地域の見回りなど。これ自体も大切なことですが、根本対策が求められる危険個所もあると思われますが、この事業ではどの範囲までの対応を考えていますか。

?通学路にかかわる歩道整備の考え方
○大胡東小の樋越通学路は地元自治会から信号設置の要望が出ており、通学路として大変危険な個所というのは3月の建水委員会でも述べました。今回の対応ではグリーンベルトの設置は行いましたが、信号機のことは触れていません。せっかく県や警察、公安委員会も合同で緊急点検を行ったのですから、しかるべき対策が講じられてよいのではと考えますが、どのような対応をされたのでしょうか。

○また、宮城小学校の通学路山下工業コースは、新設広域農面道が通学路と交差する地点での安全対策です。
3月の開通時横断歩道も止まれの道路標示もなく開通しました。8月にようやく横断歩道が設置されました。3月も申し上げましたが、通学路の安全策を講じているその一方で、通学路の安全策が講じられる前に開通してしまった。道路管理者としてここは大いに反省をすべきと思います。二度とこのようなことが起きないように、今後は関係課と十分調整し、通学路の安全がしっかり確認されたうえで、開通させる。ここを徹底していただきたいと思いますが。いかがか。

○また、前橋市交通安全計画では、交通安全対策を据えて通学路の歩道確保するための歩道空間の整備、推進を掲げている。歩道を確保するには道路拡幅をするとなると費用や時間もかかり、もともと道路が狭い場合も考えられますが、歩道空間の確保はどう対応していくのか。


2、市営住宅管理

(1)空き住戸を減らす対策
?住宅の空き戸数と空いている理由
市のホームページでは市営住宅の空き状況が一覧で示されていますが、市民のみなさんからは長期間空いているのはなぜか、待っているのになぜ貸し出さないのかとの疑問の声が出されています。そこでお聞きしますが、ホームページに記載の空き戸数以外で、空いている戸数の総数は何戸か。また空き状態の原因・理由はどんなものがあるのか。

答弁 管理戸数5462戸、空き戸数689戸。
入居可能数は修繕中を含めて204戸。(修繕中が204−85入居可能=119修繕中)
住居改善、用途廃止、建て替えで入居を止めているのが296戸
火災自殺などで、入居できない47戸
芳賀と江木の4階5階は入居希望なく142戸空き。希望があった時点で改修し斡旋する

?リフォーム
9月10日現在、管理戸数が5462(5146除却予定を抜かす) 戸中、空き戸数が689にのぼります。うち、住戸改善、建て替え、除却なども約300ありますが、住宅管理者として、可能な限り速やかに改修し住宅困窮している市民に貸し出す手立てを講じなければならないと思います。
芳賀と江木の4階5階は入居希望なく142戸空いているそうですが、芳賀団地は管理戸数458中高齢単身者の入居可能個数が306戸もあります。芳賀団地は交通の便も悪く、近くにスーパーもなく、もっとも高齢者に不向きな住戸なのにこのまま高齢者を対象に募集を続けていくことはさらに空き戸数を増やすだけです。
また、火災や自殺などが47戸となっていますが、長期に空き住戸を放置していては、市の財産を有効に活用しているとはいえません。今後何か対策を考えていますか。

○芳賀や江木は、エレベーターの設置をまず行い、デマンドバスを走らせるなど、住み続けられる住環境づくりを、これは建築住宅課だけでなく関係課と連携し進めるべきと考えますが、見解をお聞きします。

○何も策を講じないということは問題です。速やかに住戸を提供する市の責務を放棄しているととれます。
芳賀や江木は不便で入居希望がいないといいますが、車のある若い世代なら借り手はあると思います、単身の若い人を対象にしたり、広瀬の県住宅でも行ったようですが二戸一に改修するなどして、若い家族世帯に対象を広げたらいかがでしょうか。


?家賃引き下げ
または人気がないと言うのであれば、家賃を思い切って下げるなどの対策をとり、長期に空きを放置しない対応を取るべき。これまで住吉第一は特別ですが長期空き住戸解消の手立てとして家賃引き下げや設備の充実で新婚世帯や子育て世帯の入居を図る手立てをとってきました。家賃を 引き下げる考えについて伺います。

○このままなにも手立てを講じないで行くのか。市民に低廉な家賃で住宅を提供するという市の責任放棄ととられかねません。早期対策を求めます。

(2)入退去時の負担軽減
?入居時の負担軽減
○市営住宅入居時、浴槽風呂釜などの設置をするようになっていますが、低所得の市民にとっては負担が重くなっています。管理が、県住宅公社に移り県営とあわせて紹介するとなると、県営住宅は浴槽風呂釜は全部の住戸に設置されていて、初期費用が少ない県営への申し込みが進み、市営住宅の空き個数をさらに増やすことになりかねないと思います。今後は浴槽風呂釜の設置を市民負担としないで、市が設置をしていく方針をもつべきと考えますが。いかがか。

?退去時の修繕費
民間住宅への退去費用のトラブルでの、国土交通省のガイドラインは現状回復の定義は完全に入居時の状態に戻すというのでなく、借主の故意や不注意などにより生じた損耗、キズなどの破損部分を元に戻すとしています。公営住宅は、管理条例に基づき、各自治体の条例にゆだねられています。
本市では、畳表替え、障子ふすまの張り替えとともに、壁紙クロスも張り替えも求められます。
壁紙クロスは、半年ぐらいの短い期間でも全面張替えを求められたということもお聞きしていますが、クロスの全面張り替えは退去修繕で求めているのですか。また入居時に退去時修繕および費用のことは伝えていますか。

●公営住宅の明け渡し時の修繕は、各自治体によって差があります。借り主の不注意や故意により、破損した場合のみ原状回復を請求する自治体、あるいは経年劣化によりリフォームしなければならない部分まで請求する自治体など対応に差があるようですが、県営住宅は、畳替え、障子ふすまの張り替えで、通常の清掃がされていれば壁紙クロス張り替えまで求めていません。

?壁紙などの全面張り替えを求めているのでは、修繕費用もかさみます。
低所得世帯や生保世帯は、修繕費をねん出するのも大変で、住み替えも退去も困難です。生活保護世帯あるいはそれに準じる低所得世帯については敷金の範囲内とすることも一つの方法だと考えますが、見解を伺います。

?退去修繕の期間の短縮を
高崎市は退去時に公社と退居者で立会い、この場で退去時の修繕の費用を見積もり請求するという手立てをとっています。高崎は広さや住戸の経過年数などで、修繕費用がすでに割り出されています。市民にとってもわかりやすく、時間のロスが少なく地域の指定業者にとっても利便性に富んでいます。公社に本市の実施内容を継承していくとのことですが、この機に他市の良いところはとりいれたらいかがでしょうか。


○前橋市は退去修繕が終わるまで家賃が発生していますが、高崎市営住宅は、退去届を出し、引越しの日を決め、荷物を全部出してから職員と立会いの日を予約し、修繕費用をその時清算することになっています。家賃は退去届に書かれた日で清算されます。
このような良いところは取り入れ。市民の負担軽減の立場で住宅政策を進めるべきです。

(3)市営住宅駐車場管理 
 南橘、広瀬の駐車場管理運営委員会から引き続きの管理委託の陳情か゛上がっています。公社に委託後の駐車場の管理については最終的な公社との調整を行っているとのことですが、40の駐車場管理委員会には今後どのような形で周知理解を図っていくのか。

○陳情を上げた南橘・広瀬などは、体制ができていて、パート職員も雇用している、これを取り上げたら、こうした人たちの雇用を奪うことにもなる。また何の問題もなく駐車場料金徴収を行ってきているので、要望の出ているところは弾力的に今までどうりの方法を続けていくことを検討したらどうでしょうか。

3、公園愛護会の活動と育成


?愛護会の活動への支援
市内街区公園、を中心とする身近な公園、街路、緑地、河畔などの管理については公園緑地愛護会345団体が組織され、日常的に除草や清掃活動を 行なっています。報奨金として総額1527万円を 支給しています。公園の広さによって300?が16000円から900?以上が6万円まで、6段階で活動費用の一部として出されています。
愛護会の活動状況を お聞きしますと、大変活発に行なっている会もあれば、高齢化と会員が減り、思うような活動ができないところもあると聞いています。
このような中で市は愛護会の活動に対して、金銭的な支援にくわえて、どのような支援を行なっているのか。伺います。

・清掃時のごみ収集のパッカー車配備し収集、刈払機、草刈機など機材の貸し出し

○350を超える愛護会があり、機材の貸し出しは肩掛け式刈払機6台、芝刈り機、トリマーなどということですが、要望に応えられているのでしょうか。台数を増やすことも必要ではないか。

?ボランティアでお願いしている状況だが、長年取り組んでいる人もいて、功労者表彰を受けられる方も、腰痛、ひざ痛に悩まされながら、毎週の草むしりに精を出しているとのこと。会員数の少なさと高齢化が問題と言っています。
また、愛護会が受け持っている街区公園、都市公園、近隣公園など広さも様々で、広すぎて管理も思うようにならない、除草剤を使わざるを得ないというところもあるようです。赤ちゃんや子供たち、散歩する犬などの健康も心配されます。
一定規模以上の広さのある公園などの除草については、高齢者事業団やシルバー人材センターなどの雇用の創出につながるように、年2回などと決めて、除草作業を任せることも必要ではないか。

 各愛護会の相談にも乗り、各公園の管理状況を把握していると思いますので、困難なところへの対応としてぜひ検討を。

?各愛護会をまとめる公園愛護会連合会が組織されていますかが、平成24年度は160万円の補助金が支出されています。また連合会へは各愛護会から年3000円の負担金が徴収されていますが、連合会の活動内容と各愛護会へはどのような支援をおこなっているのか伺います。

   ○ごみ袋は大量に必要で、配布は大変喜ばれているようですが、連合会からでなく市が直接負担するので良いと思います。

?地域の公園は自分たちでとボランティアによる協力を呼びかけて住民の参加を募っているが、中心になるのは自治会の人たちで、草刈り機や軽トラ、ガソリン代などかなり持ち出しが多くなっています。せめて持ち出しが無くてもいいように報償費の引き上げを検討してはどうか。

○。ボランティアではありますが、最低限の必要経費は市が負担すべきではないでしょうか。

? 昨年はパートナシップ事業で、身近な公園を拠点とした地域づくりをテーマに行同提案の募集をしました。提案の説明では、公園愛護会の活動を評価しつつ、公園の除草や管理の困難さを上げています。愛護会の解散ということも出ているとのことです。長年尽力いただいた方を表彰し感謝することも大切なことですが、地域の高齢化の進展で活動が困難になっている地域もあり、もっと若い人たちがボランティアとして参加できるように、緑に親しむ活動やイベントを開催するなどの工夫が必要ではないかと考えますが見解を伺います。


○古い資料ですが、緑の基本計画策定時の市民アンケート(平成19年)では、緑に関するボランティア経験があると答えた人は26.8%にとどまっています。また、高齢化などもあり、ボランティアを募るのも限界があるなど難しい問題があります、ボランティア任せでなく、市が財政的にもしっかり支援を行うべきです。

4、墓地管理

?墓地の造成
市の墓地を購入したいが、子供がなく承継する人がいない、どうしたらいいかという相談を 最近受けました。今後核家族や少子化で、墓地をめぐるさまざまな形が紹介されています。総括質問でも、新たな墓地形態のあり方が、質問されました。
平成24年度は、嶺公園移転墓地に131基造成分譲していますが、墓地の購入は遺骨があるのが条件となっています。131基という数は墓地を必要とする市民のみなさんのニーズにこたえるものなのかどうか、また今後の造成予定について伺います。

メモ 平成23年3月使用料の改定・区画の変更し、5平米、7.5平米、芝生墓地など、
平成25年2月に特別分譲(返還墓地)嶺73、亀泉19、
今年4月分譲のA型洋式墓地(カロート・遺骨収蔵室付107区画50万9000円)A型和式墓地(24区画30万円)年間管理料は3150円。
嶺公園9299区画整備。亀泉霊園2947区画、丸山霊園362区画、

?特別分譲
返還墓地の特別分譲も23年度(嶺34-52亀泉15-86)に続き、24年度も行ってきました。特別分譲では65歳以上で遺骨の無い人も対象としたようですが、この実績と、申し込み状況をお聞きします。

答弁 嶺71基、亀泉19基 申し込みは嶺93件 亀泉171件

○倍率にすると、嶺1.3倍ですが、亀泉が9倍と高く、生前に墓地を求めておきたいというニーズが高いのではないかと思います。

?共同墓地などの新たな墓地形態の検討
 管理料が滞っているケースや墓地の返還もあると聞いています。先祖の墓を子孫が守っていくということもむずかしい時代になってきています。
このような中で現在の個人向けの分譲とは別に、共同墓地などの墓地形態の検討が必要ではないかと思います。
現在は嶺公園移転墓地で年間管理料2830〜4720円代の管理料が必要です。これをたとえば20年間払い続ける、あるいは前納し、その後は共同墓地に埋葬する。また、総括で都立小平霊園の樹林墓地の例が、出ましたが、最初から共同で埋葬する方式で最初の使用料のみとなっています。
このような共同墓地のような墓地形態を設置していく考えについてお聞きします。

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