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議会報告

議案第13号の反対討論 近藤好枝(3月14日)【2014/3/14】

私は日本共産党前橋市議団を代表して議案第13号平成25年度前橋市一般会計補正予算のうち、国の事業の前倒しとして実施される総合運動公園整備事業の前橋総合運動公園拡張事業の実施設計5142万9千円について反対討論を行います。
本議案は前橋総合運動公園25・8ヘクタールに新たに14・6ヘクタールを拡張し、実施設計を行うための予算です。
反対理由の第1は老朽化している既存施設を優先して整備すべきです。
当施設は昭和55年から10年間かけて整備した施設です。陸上競技場はトラックの改修のために財政投入してきましたが、25年経過しているコミュニティープールは学生や親子連れなど市民が利用していますが、老朽化のため、トイレは和式から洋式に改善してほしいとの要望が寄せられています。管理に努力されているとはいえ、脱衣所は排水管の老朽化により、汚水臭がなかなか改善できない、出入り口のバリアフリー化も必要です。また、テニスコートは今年度に昭和58年のあかぎ国体に整備された古いウレタンコートの1部を改修したにとどまっています。今後、16面すべて人工芝にしたいとの方向性を展望していますが、これにもかなりの経費が掛かります。公園内に健康器具として置かれているトリムコースは朝夕のジョギングや駅伝などにも使われていますが看板や運動機能表示が破損し、ただちに修繕が必要です。まず、既存施設の改修及び整備を最優先に行うべきです。
第2は駐車場不足対策についてです。またかねてから、提案しておりますが下増田町の清掃工場建設用地を活用してパークアンドライド方式でピストン輸送などおこない、利活用すれば十分可能ですので、あらたな駐車場建設は慎重にすべきです。
第3は災害時に防災機能を備えた公園は現在の規模でも十分対応可能です。防災公園は災害対応トイレや太陽光発電を活用した照明施設、防火水槽、応急給水槽、かまどさらには大型車両の通行を想定した園路など設置は可能です。食糧供給や病院搬送などのためのヘリコプターの離発着も現在の野球場や陸上競技場などで十分できます。
第3に市のオリンピックのキャンプ地誘致やスポーツメッカづくりについてです。首都圏の自治体はいっせいにオリンピック目指して、設備の整ったスポーツ施設の改修や大規模な宿泊施設の整備に取り組んでいます。さいたま市や千葉市、横浜市など名乗りを上げ、交通アクセスの改善に取り組んでいます。こうした、利便性の良い自治体との競争では本市のように中心部と周辺部にスポーツ施設が散在し、交通も不便な地域での誘致は困難が予想されます。拙速な判断は将来に禍根を残す可能性があります。
第4は本市の厳しい財政状況を勘案すれば総事業費約35億円で国の補助金を受けても20億円前後の市財政の投入を余儀なくされる莫大な経費であり、新年度の維持管理費2億700万円がさらに膨らみ、当初の予算よりも莫大な維持管理費がかかることは火を見るより明らかです。市民の生活は4月からの消費税増税の一方で社会保障の給付削減と負担増でくらしを守ってほしいと切実な声が寄せられています。市民の暮らし福祉に予算の使い方を転換し、財政が好転した時に改めて検討すべきです。緑地面積はこれ以上拡大する必要はないという地元や施設利用者の意思を尊重し、当初の事業計画から縮小した事業に見直すべきであり本補正予算は認められません。
なお、議案第50号の大雪災害による第2次補正予算案には賛成ですが、国は市町村の除排雪費用について、特別交付税措置および国土交通省の臨時特例措置も使うことも決定しています。除排雪のために使った重機だけではなくトッラクなども対象となっています。除排雪実態の詳細な調査をしてかかった経費を全て反映して国に費用の助成を求めるようお願いします。また、今回の補正予算で除雪に対する謝礼の予算化については285団体ある自治会へは今後も地域力を発揮していただくためにも増額する検討をしてほしいと考えます。以上申し述べまして反対討論を終わります。

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