2014年第4回定例会 総括質問小林久子議員(23分)1、公民館活動の充実 2、大雪被害農家への支援強化について【2014/12/19】1、公民館活動の充実について公民館は、地域の住民のために、実際生活に即する教育・学術・文化に関する各種の事業を行う教育機関とされています。 本市の公民館活動も活発に行われ、地域でも様々な公民館利用グループが活動し、作品展示や芸能発表を見せていただきましたが、日ごろの練習の成果が伺える熟達した作品や演技を見て大変関心させられます。一方で、地域の公民館利用グループの高齢化・固定化が進み、存続が危ぶまれるなどの問題があるとお聞きしています。 また、公民館主催事業の開催件数や、利用人数では、桂萱や東など利用が高い地区がある一方、利用が少ない地区もあり偏りがあります。ある女性は、地域で何か活動したいが、公民館の利用グループの数もすくなく、参加をためらう。こんな声が市民の間から聞こえてきます。 生涯学習の推進を基本に、住民のニーズに対応した、様々な講座の開設、地域の担い手づくりなど、積極的に市民の参加を促す公民館の取り組みが求められています。 (1)事業の充実 ?公民館が主催する社会教育事業ですが、各講座に参加する人が同じ顔ぶれなど、参加者が広がらないという状況もあると聞いています。 魅力ある講座の開催が求められます。 講師・指導者にその道のスペシャリスト、各界で活躍する著名な人を呼ぶなど、お金をある程度かけてでも質の高いものを市民に提供していくことが必要と考えますが、見解を伺います。 ●中央公民館では市民講座などに有名な人を招いて人もたくさん集めています。地域の公民館でもぜひ人が集まる魅力ある講座を開くべきです。 公民館事業として、全16公民館主催の事業は、約3800件、約11万人が参加し、社会教育事業予算は平成25年度決算で約1085万円です。予算も増やしていただいて、魅力ある講座こそ新しい市民参加の機会を増やすことができるのではないかと考えます。 ?次は自主グループ活動支援について伺います。 施設利用の減免をしている公民館利用団体の利用はのべ36700回、59万人。このほかに有料で使用しているグループもあるか思いますが、全体の利用は前年度から見て増えています。ただグループの高齢化や人数の減少で、活動中止などというグループも増えていると聞きます。新規会員募集やグループの紹介など積極的な広報をすることも必要です。また、講座に参加した人たちが、講座終了後、自主グループを作って継続して活動できるように支援が必要です。既存の自主グループの活動支援や、新規グループの立ち上げなど、どの様な支援をしているのか伺います。 (2)講師・指導者などの人材確保 ?市民の間でも、プロ並みの特技や技能を持っている方も多いと聞きます。こうした人材を発掘し、ボランティア講師として活躍していただくことも必要です。本市では人材バンクとして、講師・指導者を登録し講座を開設していますが、市民の中にはまだ能力がありながら、埋もれている市民の方もいらっしゃると思います。新たな人材の発掘に力を入れて登録者を増やすべきではないかと考えますが、見解を伺います。 ?地域づくりのリーダー養成 杉並区は生涯学習活動に力を入れており、様々な事業と、それを支える、人材を育てる、人材育成係があります。すぎなみ地域大学、大人塾、など、地域活動の基礎、実践、ステップアップコースなどの講座を開設し、地域づくりのリーダーとなる人材を育成しています。前橋市でも、地域づくりや自主グループなどのリーダー育成に取り組むことが必要と考えますが、どの様に取り組んでいるか伺います。 ●生涯学習奨励員も自治会の当て職の方も多いようですが、継続して一生懸命取り組んでいる方もいます。意欲ある人が地域のリーダーとして活躍できるように人材育成にぜひ力を入れていただきたい。 (3)職員体制の充実について伺います。 市町村の教育委員会の事務局に社会教育主事を置くとされています。公民館での学級や講座の開催、自主グループ等の育成・指導、他の部局や民間が行う社会教育関連事業との連携協力や学習活動の企画・コーディネイトなどの役割を担うなど、まさに社会教育のスペシャリストとしての幅広い知識や経験など職員の力量が求められると思います。 社会教育主事の配置や資格取得、公民館職員の資質向上に対する本市の取り組みについて伺います。 また、予算は5年前と比べると社会教育事業費は約40%も削減され、職員も少なくなっています。旧町村の公民館は館長含めわずか4人体制です。このまま削減を続けていけば、公民館活動の充実は望めません。生涯学習活動を通して、地域住民が集い、交流し、いきいき暮らすことが、地域づくり、活性化につながります。そのためには、公民館予算を増額し職員数を増やす必要があると思いますがいかがでしょうか。 ●職員は地域の住民と接する機会も多く、地域の状況をよく把握していて、住民もとても頼りにしています。公民館活動の充実のためにはまず人が欠かせない。 (4)施設整備 中央公民館を含め16公民館と分館が5か所あり、順次公民館の改修や改築を行ってきていますが、老朽化した公民館施設も多く、エレベーターが無く、バリアフリーなどに対応していない公民館もあります。 宮城公民館は施設の老朽化と、ホールの床や和室の畳などが傷んで利用に支障が出るなどしています。施設の改修が必要と考えます。 今後の公民館施設の増改築など、整備計画について、どの用に進めていくのか伺います。 また、高齢者も含めて多くの市民が利用するためには、各施設のバリアフリー化やエレベーターの設置も進めていく必要があると考えますが、この対応についても伺います。 ●文化祭など発表を見ますと、みなさん本当に生き生きして、輝いています。人はより豊かに生きたい。その気持ちを湧き立たせるのが、それが、生涯学習であり、地域の文化芸術活動であり、その活動を公民館が支えるという重要な役割があると思います。 子育ての悩みを抱える若いお母さんや、仕事のストレス、引きこもり、ギャンブル依存など、病める社会にさらされ孤立している市民に対し、お金をかけずに健全な文化活動に触れ、仲間を作り交流し、地域でいきいき活動する、市民が元気なら、ひいては介護、医療、生活保護などの福祉予算が増えるのを抑えることができると思います。市は公民館活動にもっと予算も増やし、力を注ぐ責任があると思います。 2、大雪被害農家への支援強化について 積雪73センチという観測史上最大を記録した2月の大雪は、本市農業に多大な被害をもたらしました。4月時点では、園芸関係ではビニールハウス、ガラスハウス、物置など1060戸、畜産関係では、畜舎、堆肥舎、格納庫など371戸が被害を受けました。市は10万円以上の施設被害を受けた農家に災害見舞金を支給し、その件数は2014件にものぼりました。 農家の再建を支援するために、国と自治体は撤去費用の全額・再建の9割を助成するとし、申請が9月に締め切られました。この時の申請件数は680件にとどまりました。 最終的には12件が申請からはずれ668件ということですが、被害を受けても支援の対象要件である、農産物販売額50万円以上、作付面積30アール以上という基準に該当せず、申請できない農家や、高齢であきらめたり、露地野菜に転換した農家などが出てしまいました。 富士見地区のある兼業農家は、ガラスハウスで花を栽培し、直売所に出荷しています。昨年は妻が脳梗塞で倒れ入院するなどで、出荷も思うようにできませんでした。それでも大雪で損壊したガラスハウスを修理し、約40万円近くかかったそうです。書類をそろえて申請しようとしたら窓口で、支援要件を満たさないので、申請出来ないと言われてしまいました。 現在夫は定年になり嘱託で働いているが、止めたら、専業で農業をやりたいと農業継続の意志を示しています。 農林水産省への要請で確認したところ農水省の担当者は「国は制限を設けていない。各自治体は柔軟な対応をすべき」と答えています。市は本人の申請の意志を確認し申請を認めるべきです。答弁を求めます。 ?営農継続の意志があって、今は奥さんの病気が快復せず生産出荷額は少ないけれど、専業になれば、出荷額も増えます。経営計画をみて判断をすべきです。 申請できなければ、修理費用の自己負担もままならず、営農継続の意志がありながら断念せざるを得ないということにもなりかねません。 こうした農家に対して、市は独自の支援策を講ずるべきだと思いますが。考えをお聞きします。 ●記録的な大雪被害に合いながら、国の支援の対象にならない農家が出ることは残念です。 そして、申請した、被害農家への支払いも12月になりましたが、まだです。 撤去費用の業者支払いを半年以上待ってもらっている状況や、新たな施設で農業を再建した農家もあるなか、支援金が1円も支払われていない。資金繰りが困難な状況が続いています。1日も早い対応を求めておきます。 |