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議会報告

前橋市子育てひろばの設置及び管理に関する条例の改正についての
原案及び修正案に反対討論、12月8日近藤好枝【2017/12/19】

 私は日本共産党前橋市議団を代表して議案第148号前橋市子育てひろばの設置及び管理に関する条例の改正についての原案及び修正案に反対の立場から討論いたします。
はじめに、修正案は平日の利用時間区分を原案の1時間50分200円を変更して50分100円にしするものでありますが、子どもの施設に受益者負担を求めるべきではありませんので修正案についても、有料化の立場であり、反対です。
プレイルームは発足から10年間一貫して無料化を継続してきました。今回の有料化提案に利用者や施設関係者からは「突然の有料化の提案で驚いている」「なぜ有料化されるのか」「いい施設だけれど、料金を払うならば頻繁には来られない」など、ショックを受けています。アンケート調査を実施したとの報告がありましたが、内容は遊具の更新をするにあたって、料金負担を求めることを前提として設問されているものであり、有料化先にありきの考えから出発していることも問題です。時間をかけて、無料化の継続を検討すべきであり、今議会で条例提案して来年度から料金負担を求めることはあまりにも拙速であり問題です。
そもそもプレイルームは商業施設である西武百貨店が撤退し、本市がその建物を取得して公的施設へと大規模改修して、元気21としてリニューアルしました。その一角に子育て支援施設として設置されましたのがプレイルームです。そのコンセプトは北欧の優れた大型遊具やエアートランポリンなどを設置して乳児から児童まで遊びながら身体機能を鍛え、心身の発達とともに知的発達を促すことのできる施設です。家庭では味わうことのできないもので、室内としては大変立派な他の自治体にないものです。また、元気21に設置された理由はまちなかに子育て世代のにぎわいを創出する役割も果たせるように中心市街地の活性化策としても位置付けられています。この10年の間に年間16万人から20万人もの子育て世代が利用している点でも子育て世代の期待にもこたえ、中心市街地の活性化策の一翼を担っています。
プレイルームは気象条件の変化に左右されることなく年間を通じて遊ばせることができ、防犯上も今日では公園で子供を遊ばせるには不審者や変質者による事件も起きており、安心して遊ばせられないという保護者の不安にも答えられる場所です。しかも、介助員が配置されていることで、遊具によるケガなど事故もなく見守り体制が保障されています。乳児を連れて子どもを3人4人と育てている家族ほど、頼りにしている存在です。
子ども同士で交流できることや子育てするお母さんが子育ての悩みや情報交換する場としても力を発揮しています。あらゆる角度から検証しても、他市にない優れた子育て支援施設です。このような役割を果たせたのは無料化を継続してきたからこそです。有料化すると子どもの家庭の生活状況によっては経済格差によって排除されます。少子化対策と言いながら子どもの人数の多い家庭ほど負担を求めることにもなります。
したがって、子育て支援にも中心市街地の活性化にも反します。今、本市の合計特殊出生率は年々下がる傾向にあり、少子化対策は本市の最重要課題であります。少子高齢化社会を見据えてあらたな第7次総合計画が策定される時期でもあります。まさに、市長の政治姿勢が問われる重大な問題です。子育てするなら前橋市としっかりと位置付け方針化するその具体的な施策の一つです。少子化対策であり子育て支援の柱として今後も利用料の無料化を継続すべきであり認められません。
以上申し述べまして反対討論といたします。

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