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活動報告

前橋市議会の政務調査費問題について【2009/9/4】

前橋市議会の政務調査費の違法・不正支出について
          2009年6月29日 日本共産党前橋市議会議員団

 いま急速な景気悪化で市民生活が大変苦しくなっているだけに、「住民福祉の増進」を使命とする前橋市政への市民の期待はますます高まっております。それだけに市政をチェックし政策提言を行う市議会の役割発揮が、ますます重要になっております。
 ところが前橋市議会では今、清新クラブや前光クラブ(現・真政会)が2008年度の政務調査費を条例・規則・使途基準の運用指針に違反して違法・不正に支出していたことが明らかとなりました。清新クラブが研究研修費として支出していた約55万円のほとんどが会派構成議員自らの飲食代であり、広報費の約222万円が会派ではなく本来自らが負担すべき議員個人や後援会への支出であったこと、さらには公聴費の約606万円が新年会や歓送迎会などの飲食を伴う行事の参加費の支出などであったことは、弁明のできないものであります。
日本共産党市議団は、月額一人当たり10万円の政務調査費は、会派としての政策提案のための調査研究や議会活動や市政の現状を市民に「市議団便り」を発行してお知らせするなどの使途基準に沿った厳正な支出を行なってきただけに、市民の税金を飲み食いに湯水のように支出して市民の市議会への信頼を大きく傷つけた一部会派の行為に怒りを感じるとともに、その不法支出にかかわった会派と所属議員の責任は重大であると考えております。
 清新クラブに所属し議会を代表していた立見賢三議長や町田徳之助副議長が、いずれも自ら不正支出に関与するとともに、昨年度の清新クラブの収支報告書の期限内提出を見逃し、その上受領日を改ざんしたことなどの責任追求を受け、辞任に至ったことは、市議会の信用の失墜でありはなはだ遺憾であります。
その後、清新クラブは、監査委員や農業委員・常任委員長など議会選出の役職をすべて辞任しましたが、これで事態が一件落着し問題が収束したと認めることはできません。
とくに清新クラブは、問題が表面化してからも、自らの過ちを積極的に明らかにして市民への説明責任を果たす態度はとらず、マスコミの追及や各派代表者会議での追及を受けて、やっと事実を認めるという態度に終始しております。いまだに、会計処理をどのように行なっていたのか、領収書に清新クラブ名を上書きしたのは誰かも明確に表明していません。いまこそ、会派としての責任を明確に自覚し、所属議員自らが自浄能力を発揮することが何よりも求められています。
 百年に一度という大不況の中で、市民がやっとの思いで納めた血税を違法に使ってきたことの深い反省もない態度は、議員の資格も問われる重大問題であります。
すでに高木政夫市長が、過去4年分の市議会全会派の政務調査費の支出について、監査の実施を監査委員会に要求しております。
日本共産党前橋市議団は、監査委員会の監査結果による指摘も見極めながら、今回の政務調査費の違法支出の全容解明と今後の再発防止のために全力をあげてまいります。
つきましては、下記の事項を強く求めるものです。
                
                              記

1、本日・議会最終日の本会議において、清新クラブと真政会の会派代表が市民に今回の事態を引き起こしたことを深く謝罪する。

2、政務調査費の問題については、多くの市民が真相究明を求めている。清新クラブおよび真政会は、2008年度の政務調査費の支出における違法・不適正な支出について、すべての詳細な内容を一刻も早く市民に説明し謝罪する。
 
3、飲食や個人的もしくは後援会行事などに政務調査費を違法に支出した議員は、内容を詳細に市民に説明するとともに、自らの責任を明確にする。

4、今後政務調査費の厳正な支出を行なうために、条例や規則・運用指針の確認とともに、更なる指針の追加が必要であれば、それを明記するため見直し検討を全会派で行う。

                                        以上



「市長要求監査結果報告書」について
         
                    2009年8月21日   日本共産党前橋市議団 団長 中道浪子

 本日、市長から要求があった「平成16年度(平成17年3月分に限る)から平成20年度までの各年度において執行された市議会各会派の政務調査費の使用等に係る適法、適正性について」の監査結果が報告された。
 報告によれば、他の会派では、領収書が保管されていなかったり、使途が不適正とされるものが数多くあった。市民の貴重な税金がこうした使われ方をしたことはきわめて残念なことであり、それぞれの会派が自らの責任で是正すべきと考える。
 監査結果報告により、わが党市議団に関しては、政務調査費をその目的にそって適切に使用してきたことが基本的に証明された。
ただ、平成17年度の1,000円については「使途の不適正なもの」とされたが、これは、平成18年2月3日〜4日におこなわれた第31回自治体政策セミナーに参加した際、駅の駐車場に乗用車を預けた駐車場使用料であり、本来なら「研究研修費」のなかに含めるべきところ、誤って「資料購入費」に計上してしまったため、「不適正」とされたものである。実態的な不適正使用ではなく、実務上のミスであり、速やかに報告書を訂正することとしたい。
日本共産党市議団は今後とも、条例・規則・運用指針にもとづいて政務調査費を適切に活用し、市議会に対する市民の信頼回復のために全力をあげる決意である。
                                            以上

 前橋市監査委員会の監査結果は、前橋市のホームページに公開されていますので、閲覧してください。なお、参考までにアドレスは下記のとおりですです。


http://www.city.maebashi.gunma.jp/ctg/Files/1/13029001/attach/sityouyoukyuukansa2.pdf


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