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活動報告

熱中症対策に関する緊急の申し入れ2018.8.9【2018/8/9】

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 共産党市議団は、今日、山本前橋市長に以下の通り、猛暑の中で熱中症にならないよう、エアコン設置の支援を求めて緊急の申し入れを行いました。松井福祉部長と関根社会福祉課長が対応しました。両氏は「熱中症対策は大事な課題。エアコン設置の支援策を独自に実施している自治体もあるので、申し入れの内容を検討したい」と答えました。

  前橋市長 山本 龍 様
                           2018年8月9日
                        日本共産党前橋市議会議員団
                          長谷川薫  中道浪子
                          小林久子  近藤好枝

   生活保護世帯や高齢者等の熱中症対策に関する緊急対策の申し入れ

 全国的に記録的な猛暑となった今年の夏は、前橋市内でも7月1日から8月7日の38日間に、246人が熱中症により救急搬送されました。昨年と比べて約3倍となっています。気象庁は今後も暑さが続くという予想を明らかにし、「経験したことのないほどの暑さになっている地域がある。命に危険が及ぶレベルで、災害と認識している」と述べています。
 このような中で、厚生労働省は6月27日、今年度から新たに生活保護を開始した世帯に、エアコン購入費などの支給を認める通知を出しました。
 一方、2018年3月以前に生活保護を受給していた世帯は、エアコンを所有していなくても購入費が支給対象となっていません。このままでは、猛暑の中で命の危険を感じながら暮らさなければなりません。これでは、憲法が保障する「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を侵害する事態になりかねません。
また、生活保護を受給していない低所得世帯の高齢者・身障者・子育て中の世帯などでも、経済的理由でエアコンを設置していない場合もあります。
 熱中症は、冷房機器を適切に利用し、水分をこまめに取ることで十分防ぐことができます。
したがって、前橋市として市民の命と安全に責任を負うため、冷房機器の購入・設置費用を助成するなど、下記の緊急措置をとることを強く求めます。

                    記

1、生活保護受給世帯について

 (1)6月27日の厚労省通知に該当する生活保護世帯に、その内容を周知   
  徹底し、必要な対象世帯には可及的速やかにエアコンを設置すること。

 (2)2018年3月までに生活保護を開始した生活保護世帯に対しても、上記通知が適用されるよう、  政府に対して緊急の要望を行うこと。

 (3)政府の対応がなされない場合でも、前橋市として直ちにエアコン設置のための緊急措置を講ず  るなど、人命最優先の対応を行うこと。

 (4)夏季の冷房利用に伴う電気代相当額については、夏季加算を復活して補うよう政府に要望する  こと。

 (5)社会福祉協議会による生活福祉資金貸付制度の運用について、緊急的対応が必要な事案に対し  ては、県社協の審査会の回数を増やすなど、資金貸付が速やかに行われるよう要望をすること。

2、低所得の高齢者世帯や子育て世帯などについて
 
 (1) 自宅にエアコン等を設置していない低所得世帯などを対象に、他の自治体が実施している以  下の緊急支援策を参考にして、本市においても早期に検討して実施すること。
  
 ?65歳以上の高齢者のみの世帯を対象に、エアコン等を新規に購入した場合に上限額 (例えば5万円)を設定して助成する。
 ?身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳もしくは要介護4以上の介護認定を受けて いる方がいる世帯に、エアコン等を新規に購入した場合に上限額を設定して助成する。
 ?就学前の子どもがいる世帯などを対象に、エアコン等を新規に購入した場合に上限 額を設定して助成する。
 ?住民税非課税世帯を対象に、エアコン等を新規に購入した場合に上限額を設定して 助成する。

3、生活福祉資金貸付制度について 

  社会福祉協議会による生活福祉資金貸付制度を市民に周知するとともに、緊急的対 応が必要な  事案に対しては要件を緩和し、資金貸付が速やかに行われるよう要望を すること。また、県社協  に対して生活福祉資金貸付の財源枠を拡大するための措置 を講ずるよう求めること。













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