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活動報告

前橋市長に「新型コロナウイルス感染症対策」に関する緊急申し入れ【2020/2/27】

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 党市議団は、2月27日に新型コロナウイルス感染症対策の強化を求めて、山本前橋市長に緊急申し入れをしました。申し入れには市当局から斎藤健康部長と中西保健予防課長が対応しました。現在まで、群馬県内には感染者の報告はありませんが、県内の感染症患者を受け入れる指定医療施設が12カ所、52床あり、現在、厚労省の要請を受けて20人の感染患者が入院し治療を受けているとの説明がありました。また市民からは1月27日から昨日までのおおよそ一カ月で368件の相談を受けており、医療機関からは遺伝子検査の要望も受けているとの説明もありました。
 党市議団は下記の通り、感染拡大を抑えるために国に十分な財政支援を求めるとともに、市内の医療機関や市民の不安や要望にできる限り丁寧に応えて、命と健康を守る責任を果たすよう強く求めました。


前橋市長 山本 龍 様

 新型コロナウイルス感染症対策に関する緊急申し入れ
                         
                              2020年2月27 日
                          日本共産党前橋市議団
                          長谷川薫 中道浪子
                          小林久子 近藤好枝

 中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症は世界各国に感染が広がり、世界保健機関(WHO)は1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言しました。日本においては、ダイヤモンド・プリンセス号の乗客への政府の不十分な対応策やウイルス検査の対象を武漢市など一部地域への渡航歴のある人等に限っていたことで、国内感染が拡大したことは否めません。
 すでに関東地域においても感染者が拡大しており、全国的にも、海外渡航がなく感染経路もわからないまま多数の感染者が発生していることからも、前橋市内で感染者がいつ出てもおかしくない状況です。
 したがって、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が指摘しているとおり、国や自治体が総力を挙げて感染拡大防止のための十分な対策をとる必要があります。
このような中、日本共産党前橋市議団にも感染の拡大を心配した多くの市民から、相談が寄せられています。市民の命と健康を守るため、人権への十分な配慮を行いながら、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかける前橋市としての独自対策を下記の通り緊急に申し入れいたします。

                   記

1.新型コロナウイルス感染症に対して、市民が適切な行動がとれるよう、迅速で正確な情報提供を行う。
2.市民から感染症に関する相談に丁寧に対応できるよう、前橋保健所および感染症に関する帰国者・接触者相談センターの相談体制を強化する。
3.軽症患者の「自宅待機」を過度に強調すると、重症化を見逃す危険があるので、相談窓口では医師など一定の専門的知識を持った人が病状を聞き、適切にアドバイスする体制をとる。
4.県内に指定感染症病床が54床しかないので、医師会とも連携して指定外の民間医療機関に協力を要請し、入院だけではなく外来でも感染者を受け入れる態勢を整える。国や県とも連携し、診療に必要な施設整備や医療資材確保のための財政支援を行う。
5.今後、遺伝子(PCR)検査が増えることを考慮し、大学や民間検査機関の力を総動員して検査体制を強化するとともに保険適用を国に求める。また、簡易検査キットの早期開発と医療機関への供給を国に求める。
6.感染者対応を行う医療関係職員や、保健所など感染者との接触がありうる部署の職員の感染防止について、万全の対策をとる。
7.感染が疑われる人、感染した人が差別されず、人権が守られるように対応する。
8.感染拡大によって打撃を受ける中小企業・小規模企業の実情を把握し、融資・助成等の必要とされる支援を実施する。また、事業者への風評被害を防ぐため、前橋市として、正確な情報提供を行う。
9.不足しているマスクやアルコール消毒液など、医療関係者・介護施設および市民に必要な資材が届くよう緊急措置を講ずる。
10.検査・医療体制の確立・充実をはじめ、状況の進展にふさわしい迅速で実効性のある対策を行うために国に対して大規模な予算措置を求める。

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