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議員団紹介 中道なみ子 議員

2014年第1回定例会 建設水道常任委員会・予算質問 1、中央児童遊園などの指定管理者制度の問題点と今後の管理運営について 2、市営住宅の問題について 3、大雪災害による道路への除雪対策について【2014/3/18】

1、中央児童遊園などの指定管理者制度の問題点と今後の管理運営についてうかがいます。
>>">@本市の指定管理者の問題点についてです。中央児童遊園の最初の指定管理者は、NPO「波宜亭倶楽部」が選定され、5年後の選定でNPO「まやはし」に変わり、それ以来5年が経過しました。

 ところが、今回の選定でNPO「まやはし」が指定管理者に応募しなかった上に、応募した1法人が選定できなかったため、やもうえず、急きょ、前橋振興公社が指定管理者を引き受けたのです。

 しかし、振興公社の職員には遊園地のノウハウがないので、新たに職員を公募したところ、公募に応じてきたのがNPO「まやはし」で働いていた方々で、園長はじめ、副園

長、事務職員、従業員のほぼ全員が採用され、これまでと変わらず事業が継続されることになったのです。こうした結果になったことの経過を市に問いましたが、「応募しな

かった理由はわからない」「運営の継続のための市の働きかけは公平公正ではないので行わない」というのです。これが事実だとすれば、指定管理者制度は、何が起こるかも

わからない、何が起きても不思議ではない、ほとんど場当たり的で成り行き任せの運営といっても過言ではない、とても不安定で無責任な制度といわざるを得ないと思いましたが、当局はいかがお考えでしょうか。
  
A今回は、指定管理者の補完事業者とも言うべき前橋振興公社が引き受けることになりましたので、問題にはなりませんでした。ところが、振興公社では遊園地の運営・技術

のノウハウがないので双方の合意で雇用継続になったから、かろうじて運営が続いたが、これが全員辞めるといったら継続できなかったのではないでしょうか。前任者の従

業員のほとんどが園長も副園長も事務職員からも継続の希望がありました。
従って、結果的には何も起こらなかったかのように見えますが、実は、指定管理者制度

の最大の問題である事業の継続性の危機・不安定性が露呈したのではないですか。再度お伺いします。

B私たちは、指定管理者制度が始まったときから利益を追求する企業参入は問題だと指摘し、どうしても制度を実施するならせめて、社会福祉協議会や振興公社など市の外郭

団体ならと容認してきました。しかし、全国では指定管理者の応募がなくて公的施設を休止したり廃止したり、民間業者に譲渡するなどに追い込まれている問題が急増しています。

 総務省は2012年11月、指定管理者制度の導入状況調査結果を公表し、おおむね3年ごとの調査になっているようですが、制度導入の施設数は全国で7万3476件にも及んでおり、

施設の休止、廃止、民間への譲渡などに追い込まれている施設が、過去6年間で4515件、その内今回の3年間だけでも2415件も激増しています。こうした全国で起きている事態を

当局は承知しているでしょうか。こうした事態には絶対ならないという理由があったら、その理由もお聞かせください。

●今年の秋の選定期間が終わったら、そのまま非公募で次年度以降も指定管理
者として振興公社にそのまま管理者として運営させるべきではないかと申し上げて起きます。

C続いて、粕川元気ランドについてですが、粕川元気ランドは、セントラルス
ポーツがH27年3月まで2年間の管理運営をしていますが、事業計画書で施設の老朽化に

対応した一定規模の改修を市に要望しています。集客の維持や施設の長寿命化のためにも要望どおりの改修が必要だと思いますが、当局は「大規模な改修を必要とする施設の

異常はない」と答弁し、「今後も指定管理者とともに、施設の状況を把握し、施設の健全化を図っていく」とも答えています。
なぜ、元気ランドが事業計画で提出した工事をしないのですか。お答えください。

D粕川元気ランドの施設改修の要望は、2年前に前橋市が選定されたときに承知しているはずです。かつて、H22年度で更新の契約が切れるときに、サンデンからの温泉の買い

取りが高くて事業が成り立たないために指定管理者から身を引くことを考えましたが、市が温泉の買い取りを100%持つから、あと1年指定管理を継続して欲しいとセントラル

スポーツに懇願したことがあり、結果、引き受けていただき2年が経過したのです。昨年の4月の契約更新で再度指定管理者に応募し、他社と競って2年間の指定管理者の契約者

となったのですから、利用者が気持ちよく安心して利用できる公の施設として管理運営が継続されるよう、セントラルスポーツの要望にそって直ちに施設の状況を把握し、必要な手立てをこうずるべきだと思いますが、いかがでしょうか。

●施設の改修を先送りしているのは、あいのやまの湯にセントラルスポーツが選定されたことで、粕川元気ランドの収益があがらなくてもよいと考えているのではないです

か。もしそうだとしたら問題です。施設の寿命を長く維持させるためにも、粕川元気ランドの施設改修の実施は待ったなしだと思いますので、指摘しておきます。

Eこのように、市は、温泉や遊園地については、NPOを含め民間企業に管理運営を任せてきましたが、様々な問題が発生し、そのたびに公園管理事務所は混迷してきたので

はないでしょうか。前橋テルサとなりの市営立体駐車場は、公園管理事務所の所管ではありませんが、かつては、指定管理者のNF地所が事業を受けていましたが、あるとき

倒産して、市に報告もせずに行方がわからなくなって、損失は市がすべて被った事件もありました。

 市の側も安上がりの業務委託を推進する一方で、指定管理者側も選定されるために経費の削減競争が進められています。結果として。指定管理者に手を上げる候補がなくな

り、安定的な施設の運営ができなくなる深刻な問題が起きています。
市民サービスが低下し、技術の継承や技術者不足でチェック機能が果たせなくなること

も問題です。長期的に見れば大事な市の施設の存続も危うくなるのではないかと危惧せざるを得ません。今後、公園管理の所管部門でも施設が老朽化してきていますから、同

じような問題を繰り返すことのないよう、指定管理者制度の継続は見直す必要があるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

●今後、仮に、指定管理者制度を継続したとしても、全ての公的施設の管理を前橋振興公社や社会福祉協議会など少なくとも市の外郭団体を指定管理者として、安定した管理運営が継続できるようにすべきだと思いますので、強く指摘しておきます。

2、市営住宅の問題についてです。
>(1)その一つは、県住宅供給公社への管理委託に対する市の説明責任について伺います。
@私たちは市営住宅の管理運営を委託することによって修繕などに支障をき
たさないか、サービスが低下するのではないか、県下一の住宅戸数を持つ前橋市だから

委託は望ましくないなどと指摘してきましたが、市は、新年度から市営住宅の管理を県・住宅供給公社に委託します。

建築住宅課は、市営住宅の管理が変わることを書面で入居者に郵送しました。その内容は、県の住宅公社に委託しても、これまで行ってきた入居、退去の受付や各種証明書発

行、家賃などの収納、修繕の連絡、相談など建築住宅課内に新設される県・住宅公社前橋支所が対応するというものです。市は、これまでとほとんど変わらないので、書面で

報告すれば十分だと言います。私は、入居者に失礼だと思います。せめて、団地集会所で入居者に集まっていただき、県住宅公社の職員を紹介し、市の仕事を引き継いでいただくことを説明する必要があると思いますがいかがでしょうか。

A今までは市役所に電話すれば水漏れでも、ガスのにおいがするといえば、現
場に見に来てくれたり、一緒に対応してくれたのに、県の住宅公社になったらきめ細か

い対応をしてくれないのではないかと心配しているのです。だから、団地集会所に出向いていただいて、説明会を実施する必要があると考えているのです。いかがでしょうか。

B本来なら、1年に1回とか機会を捉えて各市営住宅への懇談の機会を設けて、入居者から住宅の状況を聞き取りするくらいのサービスを行なってもよいと思っています。そ

のことによって、住宅の傷み具合とか、室内の状況などを聞き取りし、速目の修繕ができることになり、市営住宅の長寿命化につながるのではないかと思います。広瀬団地で

は、入居者の任意で作っている「広瀬公営住宅を住みよくする会」があり、ほぼ年1回の懇談を行っていただいております。十分とはいえない面もありますが、少なくとも入

居者の率直な意見などを反映することができ、市としても入居者からの声を直接聞くことができる良い機会と捕らえていただいています。集まる人が少ないのではないかと心配しているのですか。

●集まる人数にとらわれずに、市としてやるべきこととして、説明会を計画するよう求めておきます。

>(2)次は、県住宅公社への委託に伴う市営住宅の修繕などについて伺います。@建築住宅課から入居者に送られた文書の中に「修繕の連絡、相談などにつき

ましては、建築住宅課内に新設されます群馬県住宅供給公社前橋市所が対応いたしま
す」と述べていますが、これまでの建築住宅課の営繕係はなくなるのでしょうか。
  
A住宅公社化して、営繕係は変わらないようですが、どこの係がどのようにか
わるのですか。
 
B住宅公社化にするのにあたって、職員の激しい変化はないようですが、何年か先の建築住宅課の職員数を減らすための見直しが、すでに検討がされているのでしょうか。つ

まり、市の建築住宅課の職員を減らして、県・住宅公社の職員を増やす計画があるのですか。


C県営住宅は、既に管理運営を住宅公社に委託していますが、県営住宅の修繕
を県の住宅公社に電話すると、その地域は○○業者だから、直接業者に電話をかけてく

ださい。といいます。県は、修繕が機敏に進むようにと、そうしたやり方をとっていますが、入居者にとっては余り感心しない方法です。

やはり、修繕すべきところがあれば、いったん市の職員に見ていただいてから、必要な業者を市から依頼していただき、時には市が修繕費を持つ部分と入居者本人の負担分が

発生することもあり、いきなり業者にたのむのではない方が適切です。以前にも県の住宅公社のこうした不適切さを述べてきましたが、住宅の修繕や環境整備などについて

は、入居者が直接建築業者などに依頼する方法について検討がされたのでしょうか。従来どおりまったく変わらないのでしょうか。いかがですか。

●建築住宅課は、県の住宅後者に委託しても、従来と変わらないと述べていますから、当面は変わらないとしても、これから先のことがとても心配でなりません。

>(3)次は、計画修繕とエレベーター設置について伺います。@市営住宅の耐震補強工事が必要な住棟を改修してきましたが、どこの市営住宅が改修

されて、残っているのはどこの団地でしょうか。それはいつまでに終了する計画になっているのでしょうか。お伺いします。


A耐震補強工事を優先し、直ちに改修することを求めてきましたが、まだ半道
中にも満たないのではないですか。大きな地震がいつあるかもしれません。もっと工事のテンポを速める必要があると思いますがいかがでしょうか。
  

B先日岡山県で震度4、愛媛県で震度5強の地震があったばかりで、工事を早めることを最優先にすべきです。現在の計画修繕の内の耐震補強工事以外の工事予定があると思いますが、主な修繕個所の内訳と改修予定についてお伺いします。


Cベランダの手すりの塗装計画はないのですか。台所の流し交換の要望が出て
いますが、計画修繕にないのですか。お答えください。
  ベランダの手すりは、外壁の塗り替えのなかに入っている
  流し台は7戸取り替えた(RO、RT、RR、RX、RY、RQ)

D昨年の11月に広瀬公営住宅を住みよくする会から要望されたもので、ベラ
ンダの手すりの塗装がはがれていると布団が干せない、塗装のはげたところで布団が鍵

裂きになってしまうから早急に対応していただきたい。また、台所の流しは開きの戸がだいぶ傷んでいます。6棟で7件の改修をしていただいたようですが、最近、入退去した

ところは別としても、答弁いただいた6棟は全て流しが傷んでいると思いますので、現地の確認をすべきだと思いますがいかがでしょうか。

E続いて、外付けエレベーターの設置計画についてですが、対象となる既設の
市営住宅は市内全域で何棟あって、現在何棟まで設置されてきたのでしょうか。

また、今進めているエレベーター設置計画は、何年度までにどこの住棟にあと何棟設置する計画なのかお伺いします。
  
●1年に1棟でしょうか。待っているお年よりは、早くしてくれないと生きているかわからないと言います。

F広瀬団地でも南橘団地でも他の団地でも、外付けエレベーターを設置してほしいと強い要望が出されています。H26年度までの長寿命化計画が終了し、その後の計画につい

ては、これまで以上に高齢化が進みますから、年間1か所の設置ではとても高齢化に追いつきません。もっとテンポを速めた計画を立てるべきだと思いますが、どんな計画になるのでしょうか。お考えをお伺いします。

●この計画なら満足だという計画になるようお願いしておきます。
G来年度から耐震補強工事を着工する西片貝町改良住宅についてですが、この住宅は、高齢者が多いのになぜ、住みながらの改修工事ができなかったのでしょうか。

G80歳にもなると引越しは酷です。にもかかわらず、改修工事をするためにい
ったん別の住宅に引越して、改修後また戻ることになるようですが、大変なことです。

この住宅の入居者は高齢の型が多く、40戸中36世帯が入居していますが、、60歳以上の世帯が30世帯もありほとんどが高齢者です。

市は、耐震補強工事とエレベーター設置はセットで行っていますが、この住宅は、4階建てなのでエレベーターは設置しないというのです。こんなにも高齢化している住棟はあ

りません。しかも、横ローカですから、エレベーターは1基で済むのです。無理してもエレベーターを設置する必要があると思いますが、いかがですか。
  
●冷たいですね。
H世の中には臨機応変ということがあります。高齢者ばかりの住宅なのに改修工事するのに、一旦引っ越しして、仕上がったらまた戻るという高齢者にとっては大変なことで

す。それを市が進めるのですから、せめて、エレベーターを設置して戻ってきたら安心して暮らせる住宅に改修しようとは思わないのですか。どんな考えでいるのですか。

●こういうところにこそエレベーターを設置する意義があるのではないでしょうか。みんな賛成してくれると思いますよ。

(4)市営住宅駐車場料金への消費税転嫁について伺います。@市営住宅の家賃には消費税転嫁はしないと消費税法で定められていると伺っていま

す。家賃と駐車場が一体となっている賃料については、駐車場に転嫁しないことになっているそうです。市は、市営住宅の駐車場への消費税については納税義務がありませ

ん。納税義務がないのに消費税を転嫁するというのであれば、便乗値上げということではないでしょうか。市営住宅の入居者は低所得者で、公民館などの施設の利用料とは全

く異なり、福祉施策と考えるべきです。
従って、駐車場への消費税転嫁はやめるべきだと思いますが、いかがでしょうか。  

A建築住宅課は、一般の市の施設使用料への転嫁とはちがうことを考え関係の所管と話し合ったのですか。どうですか。

●まったく、考えもしなかったのではないでしょうか。仮に、市営住宅の駐車場料金に消費税を転嫁しても市は消費税分を納税する義務はありませんから、今からでも撤回す

べきです。消費税を転嫁しないように求めておきます。

3、大雪災害による主要幹線道路や生活道路などへの除雪対策について伺います。先の大雪で、本市でも市民生活を直撃し、多くの被害をもたらしましたが、市民への情

報提供や除雪に対する初動の遅れなど、多くの教訓と課題を残しました。
そこで、本市の道路関連における除雪対策等について伺います。

@本市における主要幹線道路とは、東部バイパス、西部環状線、南部環状線、大友バイパス、平成大橋線、県庁前通り、国体道路の7路線ですが、当局は、主要幹線道路を優先に除雪すると言っていたのに、なぜ、除雪がすすまなかったのでしょうか。

A国道や県道、本市主要幹線道路などの除雪対策の責任は、それぞれ所管が決
まっていたようですが国や県が遅れたら、市が率先して行う必要があったのではないでしょうか。いかがですか。

●縦割り行政の弊害が出たのでしょうか。今後の教訓にすべきです。
D今回の大雪では、主要幹線道路の雪の弊害もさることながら、車の渋滞が解

消されず、南橘団地から市役所まで来るのに4時間もかかった異常事態でした。情報によれば、高速道路が降雪で通行止めになったために幹線道路の渋滞を招いたと伺っており

ますが、高速道路の除雪はどこが責任を持つことになっていたのでしょうか。高速道路こそ最優先に除雪をすべきだったのではないでしょうか。

●今回の教訓として、高速道路の管理責任であるネクスコ東日本にこのことを要望する必要があると思いますので、求めておきます。

E国道や県道の関係所管と連携をとって市の幹線道路や生活道路の除雪対策
の詳細なマニアルをつくる必要があると思いますが、どのような対応をおこなったのですか。また、今後の対応について伺います。

G駅周辺を人力除雪していただいたようですが、前橋駅のすぐ東の南北の通り
で信号待ちをしていましたが、高校生の男子が自転車を押して前に進もうとしている

が、どこに足を出したらよいのか一歩も進めない状況を目の当たりにして、気の毒で何とかしてやりたい思いに駆られました。前橋駅周辺と言いますがどの程度の周辺だったのでしょうか。

H道路の除雪された雪は、場所を決めてまとめ、それを公園や空き地などに運
ぶことができなかったため、車の通行に支障をきたしました。除雪した雪の排出場所を

確保すべきだと思いますが、今後のマニュアル化も含めて見解を伺います。

Iまた、坂道には砂袋の配備、日陰道には融雪剤の配備が必要だと思いました。
誰でも利用できるように配備が求められますが、どのようにお考えでしょうか。お伺いします。

J市内の土木・建築業者や園芸業者、あるいは農業者への除雪の協力をお願い
したようですが、道路管理の所管でどのように協力要請をされたのか。協力要請がうまく進んだのか。何が問題だったのか。お解りの範囲でお答えください。

Kところで、除雪に対する謝礼について、自治会への謝礼が1か所2万円で、
市内生活道路等の踏み固め作業に対する団体などに4500万円と言う予算がついています

が、自治会といかにも差が有りすぎるのではないかとの意見があります。今回のことが今後の基準になるとすれば、検討をして見直すべきだと思いますがいかがでしょうか。
 
L今回のように、朝起きたら大雪だったために、家から一歩も外に出られず、
初動体制が遅れた結果となったわけですが、今後の教訓として、防災計画の見直し後、

防災予防訓練が必要だと思いますがいかがでしょうか。所管は危機管理室かもしれませんが、道路管理課が道路の除雪の責任を覆っているとすれば、道路管理課から意見を上げておくべきだと思いますが見解をお聞かせください。

●職員や関係されたなさん、本当にごくろうさまでした。十分意見を出し合って、関係する機関とも連携して、降雪に対す十分な対策と安心・安全な防災計画をも直してとその対応が充分とれるようお願いして、私の質問を終わります。

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