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議員団紹介 長谷川薫 議員

土壌・水質汚染・悪臭などの環境汚染防止対策の抜本強化を!(赤城根・2009年9月16日号)【2009/9/16】

田口町の水道水源の汚染・県立前橋工業高校跡地の土壌汚染・荒口町の群馬県化成産業の悪臭の早期抜本解決を!

 9月15日に開かれた市民経済常任委員会(2008年度決算審査)で、長谷川薫議員は1時間、市当局への質問を行ない、環境保全や新清掃工場の建設問題などで、切実な市民要求の実現をめざして全力をあげました。

「水と緑と詩の町・前橋」にふさわしい環境保全行政を

 田口町の市の水道水源が高濃度の発がん物質・テトラクロロエチレンによって汚染され続けています。水道局は「除去装置で取り除いているので安全」と言い続けてきましたが、共産党市議団は繰り返し原因究明を求めてきました。1年前にやっと群馬県の調査によって、坂東工業団地の敷地内に埋められてきた大量のカーバイトかすと証明されました。今、汚染物質の除去責任が投棄した関東電化にあるのか、許可した群馬県にあるのか、土地所有者にあるのかなどの特定に向けての「専門家会議」が開かれています。同議員は、「市は傍観しているだけではなく同会議に、これまでの水質の検査や除去にかかった経費の積算などの資料を被害者として提出して早期除去を求めるべき」と質問しました。環境課は「推移を見守る」との答弁に終始しました。

 旧前工跡地を放置せず、健康被害と地下水汚染の防止措置を!

 群馬県から取得した前工跡地の深刻な土壌汚染が発覚して一年以上経過しました。同議員は「20億円もの土壌浄化の費用負担をめぐっての県との話し合いが暗礁に乗り上げている。すべての責任を前橋市が担うというとんでもない契約を結んだ市長が、市民や県に謝罪して、土壌汚染対策法の精神で解決することが必要。現状のまま立ち入り禁止だけで放置すれば、近隣住民の健康被害や地下水位汚染などの被害拡大が心配される。防水舗装工事や排水工事を行なうなどの暫定措置を」と求めました。当局は「現状で十分」と答弁をしました。

 悪臭改善は、法にもとづく毅然とした対応を

 荒口町の群馬化成産業は、相変わらず悪臭公害を撒き散らしています。同議員は、本市環境課が4月30日にやっと悪臭防止法8条にもとづく改善勧告を出したことを評価しつつ、「工場周辺に市民モニターを配置して、悪臭を出したら環境課がすぐに工場に対策を求める即応指導が必要」と指摘。これまでの生ぬるい市の監視や改善指導を改めるよう求めましたが、提案に答える答弁はありませんでした。

 環境行政の抜本強化を

 同議員は「芳賀金丸町には24万羽の養鶏場、さらに宮城の柏倉町には大規模な特殊肥料会社の進出申請が出されている。いずれも市の水道水源の近くで、地下水汚染が心配され住民の大きな反対運動が起きている。本市では、このような時こそ環境課が環境に与える影響を十分検討して関係各課と連携すべき。環境汚染がいったん発生すれば長期間にわたって被害が拡大される。環境行政の強化を」と強く求めました。

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