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議員団紹介 長谷川薫 議員

前橋サティも10月に閉店!(赤城根・2010年4月21日号)【2010/4/23】

前橋サティが10月に閉店!高齢者や身障者などの交通弱者に重大な支障〜前橋市は街づくり政策の反省を!


 
一方的な閉店は企業の社会的責任の放棄

 8月閉店のイトーヨーカドー前橋店に続いて、国領町の前橋サティが十月十七日に閉店することが明らかになりました。
 多くの市民が、「本当に不便になって困る。どこで買い物をしたらいいのか」「市長はこのような事態を傍観していいのか」と困惑し怒りの声も広がっています。
店舗を経営するマイカルは、「郊外の大型ショッピングセンターの進出が相次いでいるため」と説明しており、利益率の低下が閉店の理由です。しかし、国領町や昭和町など近隣地域は1993年にサティーが出店して以来、個人商店は売れ行きが激減し次々と閉店せざるを得なくなり地域の商店街はさびれきっています。サティーが閉店すれば、生鮮食料品や衣料品など生活必需品を自転車や歩いて買える店がほとんどないため、住民生活に重大な支障が生まれます。
 また、従業員のうち正社員25人は他の店舗に異動して雇用を継続しますが、パートやアルバイト261人は事実上解雇になり、深刻な雇用破壊が発生し多くの市民の生活が脅かされます。59のテナントも今後の営業の存続が危ぶまれます。前橋サティの土地(2万5500u)建物(延べ床面積6万3千u)はグンゼ(大阪市)が所有し、マイカルに一括賃貸してきました。グンゼは閉店後の建物の活用については何も決めて折らず、空き店舗になることも予想されます。
 長谷川薫議員は「大型店は、近隣商店を閉店に追い込みながら大きな利益を上げてきたのに、売り上げが落ちれば地域住民の暮らしへの配慮も一切なく閉店します。『焼畑商業』と批判されるゆえんです。このような企業の社会的責任の放棄ともいえる身勝手を放置してきた前橋市政の責任も重大です」と話しています。

 
高木市長は南部に市内最大規模の大型商業施設ベイシアを誘致
 
 今回連続して市街地の大型店の閉店という事態を招いたのは、前橋市が大型店の出退店を長年にわたって放置してきたことが背景になっています。
 最近では、2007年3月に文京町のダイハツ車体跡地にけやきウォークが開店し、2009年4月にはクロスガーデン前橋が相次いで開店しました。
しかも、前橋南インターの南・下川団地の北部地域の南部拠点地区には年内にもけやきウォークを超える市内最大規模の大型商業施設ベイシアが開店する予定になっています。
 長谷川議員は「高木市長は『中心市街地の活性化や生命都市いきいき前橋の実現など』を重要な政策に掲げています。ところが、イトーヨーカドーやサティの閉店方針を知らされても、本気になって営業存続にむけての努力を尽くしません。すでに前橋市でも高齢化社会が到来しており車を運転できない高齢者は『買い物もできず安心して暮らせない』などの不安を深めています。市民生活を守り従業員の雇用を確保するためにも、経営トップに直接要請すべきなのです。高木市長がそうした立場に立てないのは、市長の地元の南部拠点・下川淵地区の農地を潰して市内最大規模のベイシアモールの開店促進の立場に立っているからです。今年度予算でも、同地区の組合施行の区画整理事業の支援や関連道路整備に5億5千万円を予算化しました。郊外の大型店出店を市として規制している熊本市や中心市街地に京成百貨店を出店させて賑わいを取り戻した水戸市など、中心市街地の活性化に本気で取り組んでいる自治体が全国で増えています。前橋市は全国の自治体の努力の方向と比べても逆行しており問題です」と述べています。



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