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議員団紹介 長谷川薫 議員

前橋市内に平和記念館(仮称)の建設を!(赤城根・2010年8月4日号)【2010/8/8】

平和行政の推進を!

 六十五回目の敗戦記念日が目前です。長谷川薫議員に前橋市政の「平和」行政の課題について聞きました。

今も強まる「憲法改正と海外で戦争をする国づくりへの危険な動き」
 
 戦争を放棄し戦力を持たないことを高らかに宣言した日本の憲法は、二千万人を越えるアジアの人々、三百十万人もの日本国民の尊い命を犠牲にした太平洋戦争・侵略戦争を二度と繰り返さないという日本国民の決意をこめて制定されました。日本の憲法は今「世界の平和の羅針盤」として世界中から熱い注目を集めています。
ところが歴代の日本政府はアメリカの要求にこたえて自衛隊を増強し、アフガン空爆の支援やイラクへの派兵を行なうなど、憲法を次々と踏みにじってきました。沖縄の米軍普天間基地は、県民の願いを無視して名護市辺野古への移設を決め、今年度の米軍への思いやり予算三千三百七十億円も過去最高です。政権は交代しましたが、いつでもどこにでも自衛隊を送り出せる海外派兵恒久法の制定や憲法九条の明文改憲の危険な動きも続いています。

「九条の会」など草の根の平和運動広がる

 このような危険な動きに抗して、「憲法九条を守る会」も全国で七千以上が結成され多彩な運動が繰り広げられています。各種世論調査でも憲法九条改憲反対の世論は賛成を大きく上回っています。核軍縮の運動や軍事同盟を結ばない非同盟中立をめざす国づくりも世界中で大きく広がっています。

前橋市の平和行政をもっと強めるべき
 
 前橋市は、このような憲法九条擁護や国際平和を求める市民の声を正面から受け止めて、これまでの前橋市の平和行政を抜本的に強めるべきです。日本共産党市議団が求めている内容は以下の通りです。@平和都市宣言にふさわしい平和教育(憲法九条擁護)・行事(平和コンサート・平和美術展・写真展など)の積極推進。A前橋空襲の八月五日を「前橋平和の日」に定め、市としての追悼行事や平和行事を実施する。B原水爆禁止世界大会や広島・長崎の平和記念式典に市民代表の参加。Cあらゆる公式行事で侵略戦争のシンボルとなった「日の丸」掲揚や「君が代」斉唱を強制しない。D米軍ジェット機の低空飛行訓練の即時中止を求める。E非核平和都市宣言塔を市内各所に設置する。などです。

平和記念館・空襲資料館などの建設を!
 
 戦後六十五年たち、戦争を知らない世代が大多数となっています。五三五人の死者・六〇〇人の負傷者・全市人口の65%六万人余りが被災した八月五日の前橋空襲や戦争の悲惨さを次世代に引き継がなければなりません。ところが、市内には米軍の弾痕が残る広瀬川の比刀根橋や防空壕跡や空襲で焼け残った昭和初期に建設された「麻屋デパート」などの多くの戦争遺跡がまだ残っていますが、大切に保存されていません。
 全国には平和資料館などを多くの自治体が建設しています。大阪城公園内には府と市が共同で「ピース大阪」を創り、平和教育の拠点施設にしています。前橋市の中心街に残る「旧麻屋」を耐震補強し空襲記念館・平和記念に整備すべきという運動も起きています。
党市議団は一貫して「平和記念館」の設置を求めています。

 憲法9条を守って、平和な日本を!

 南橘9条の会が結成2周年の集い

 「南橘地区九条の会」は8月1日、南橘公民会で発会2周年の記念行事を開きました。80名をこえる方が参加しこの間の活動報告と、今後の活動方針が確認されました。集会では、元高校教員の内藤真治氏が「未来に生かそう日本国憲法」というテーマで記念講演を行ないました。「憲法9条は戦争をしない、武力を持たないと明記している。子どもが読んでも理解できる」「1950年にアメリカの求めで警察予備隊をつくり、今やアメリカとともに海外で戦争する軍隊になろうとしている」「抑止論に負けない力を強め、理想を現実に近づける事が本当に大切になっている」と述べ、歴史的な事実を踏まえて憲法9条を守る草の根の国民的な運動の大切さを強調しました。
 会場では、新鮮な野菜の販売やバザー、富士見ハーモニカサークル教室の演奏や日本舞踊、新婦人のピースコーラスなどのアトラクションもあり、学習とともに楽しい集いになりました。集会に参加した長谷川薫議員は「憲法改悪勢力が国会で多数を占めています。南橘地区九条の会の粘り強い活動に心から励まされました」と述べていました。

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