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議員団紹介 長谷川薫 議員

バスをもっと便利に!(赤城根・8月17日号)【2010/9/10】

富士見地区の巡回バス「るんるんバス」をデマンドバス方式に!

 前橋市内には路線バスを補う循環バスや乗り合いバスが運行されています。多くの市民から運行のいっそうの改善や拡充が要望されています。 
長谷川薫議員に現状の課題について聞きました。

 富士見の「るんるんバス」の運行改善を!
 
 前橋市との合併前の二〇〇八年十月から本運行が開始された富士見町の巡回バス「るんるんバス」の運行改善を求める住民の声が高まっています。現在は、富士見温泉ふれあい館を出発地として、右回りと左回り合わせて一日十便が運行されています。大人二百円、中学生以下が百円です。
 ところが、二〇〇九年度の年間利用者数は6,414人で、一日平均18人、一便あたり1・8人という利用状況です。住民からは「いつも誰も乗っていないので、空気を乗せてバスが走っているような感じがする」という声が上がっています。いま、このバスの運行は関越交通に委託していますが、市が年間約1500万円の補助金を支出しているだけに、運行の早期改善が求められています。
 一方、大胡・粕川・宮城地区では、二〇〇七年からデマンドバスが運行されています。約80㎢の地区内に住民要望に沿って240箇所の停留所が決められています。利用者は電話で、乗車バス停と目的地のバス停、乗車人員さらに利用時間を予約して申し込みます。予約を受けたバス会社は、その都度コンピュータで最短のルートを選定し、お客さんを乗せたら目的地に直行します。定期路線運行の巡回バスのような迂回はありません。効率的でタクシーよりはるかに安い「出前バス」です。公共交通の潜在利用を呼び起こしています。運行時間は8時30分〜19時まで、料金は富士見のバスと同じです。
 長谷川薫市議は「昨年の5月に前橋市と合併した富士見町も高齢化が進んでいます。赤城県道と石井県道の路線バスを補う現在の巡回バスの運行も住民要望でしたが、旧勢多郡3町村で好評なデマンド方式への移行でいっそう住民が利用しやすいバスに改善すべきです」と話しています。

芳賀・南橘・総社・下川・城南地区などにも新規マイバス運行を!

 前橋市は全国有数の自家用車保有率です。それに伴いバスなどの公共交通の利用者が減少し、バスの路線と本数の減少という悪循環に陥っています。
 一方で高齢社会の進展の中で、『地域における需要に応じた住民の生活に必要な旅客輸送の確保』が切実な住民要望となっているのです。前橋市は2002年に南・北循環、2007年に西循環の3路線を、民間バス事業者に運行を委託して市街地におけるコミュニティバス「マイバス」を運行しています。運賃は大人百円、子ども50円で、運行間隔は南北循環が20分・運行本数は一日30本・9時から19時まで。乗車人数は一便平均6人、西循環は8時15分から20時40分、80分間隔で両回りで18本運行。一便平均9・5人です。利用者の多くが高齢者で、買い物や通院に利用されて好評です。
 長谷川市議は「今、マイバスは中心市街地への誘客目的だけではなく、高齢者など交通弱者の生活の足になりつつあります。西循環は駅や公民館だけでなく、けやきウォーク・済生会病院などにも住民要望に沿って停留所を置いて経由しています。
市内には市営・県営住宅があるのに路線バスが不便で生活しにくい地域や路線バスが全く運行していない地区などが多数あります。市は、マイバスの運行の今後のあり方の検討を開始していますが、住民の要望に応えたマイバス運行を早期に具体化すべきです」と述べています。


前橋駅前のイトーヨーカドーが閉店
 
11月に「フレッセー」と「すずらん」が出店見込み
 
 22年間駅前で営業していたイトーヨーカドーが16日に閉店しました。採算が悪化すれば、企業の社会的責任を放棄して閉店する大型店の姿が露呈されました。日本共産党市議団は市議会で「ヨーカドーやサティに営業継続を市長自身が強く求めるべき」と質問しましたが、市長は積極的な働きかけを行ないませんでした。
 長谷川薫市議は、「市長は自分の地元・南部拠点地区にベイシアを中心にした市内最大の商業施設の誘致を進めています。本気で両店舗に営業存続を求められないのは当然です。市長は空き店舗対策として、1000u以上の大型店が市街地に出店する場合、店舗改装費用を1億円(を上限に)補助する(10年以上営業する小売店が条件)と発表しました。しかし、郊外への大型店の出店を抑制しなければ、すずらんやフレッセイの11月出店を財政支援しても、安定的な経営は望めないのではないか。今後とも人口減少と高齢化がいっそう進行します。地元の中小商店及び商店街振興のための支援こそ急いで充実すべきです」と話しています。

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