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議員団紹介 長谷川薫 議員

美術館整備は市民合意で!(赤城根・9月8日号)【2010/9/10】


市立美術館は民間委託や指定管理者ではなく直営を 

 永年の市民要望の美術館整備方針が具体化されてきました。長谷川薫議員は、これまでにも「市が保有している共愛学園跡地(岩神町)や敷島公園・前工跡地などにあまりお金をかけないでコンパクトな美術館を建設してはどうか」などの提案をしてきましたが、前橋市は2007年に取得した中心街のウォーク館(元気21に隣接下空き店舗ビル)の地下1階と2・3階をリフォームして市立美術館に活用することを決定し2012年度の会館をめざしています。長谷川薫議員は、今開かれている九月定例議会の本会議総括質問で、美術館整備計画について以下の通りの質問を行ないますので、その概要をお知らせします。質問は十日金曜日の午後四時ごろからです。ぜひ傍聴にお出かけ下さい。

改装費用などの事業規模・予算の公表を!
 
 今議会には、美術館の設計業務委託費として2,299万円及び来年度の3,000万円(債務負担行為)合わせて5,000万円が補正予算案として提案されています。ところが整備に必要な事業費についての説明が一切ありません。美術館の整備規模・改装の事業予算がどの程度になるかの全体像を市民に示すべきです。議会承認を受ければ直ちにプロポーザル方式(提案募集方式)で設計業者を決めて基本設計業務を委託する契約締結をすることになります。いま多くの市民は「美術館整備には期待しているけれども、福祉や教育の充実の課題が山積しているだけに、多額の税金を投入して豪華な美術館にはしないでほしい」という意見も出ています。長谷川議員は、「美術館建設は市民合意で進めるべき」という立場から、「事業費の全体計画を現時点で明らかにすべき」と当局のあいまいな態度を追及します。

美術館運営は直営に!
 
 美術館は博物館法に位置づけられた社会教育施設です。絵画などの収集や保管など貴重な文化遺産を次世代に伝え、その価値を社会に普及するという公共的な使命を持っています。また、人々に生きる力を与えます。ところが、現実には美術館は長引く不況や生活苦などの影響で来館者の減少が続き運営はどこでも大変きびしい状況です。このような中で、美術館を安易に都市再開発や活性化の道具にする動きや、営利企業を含む指定管理者などに運営を委ねるなどの動きが広がっています。長谷川議員は「前橋においても現職県議や市議・元市議などが理事に名前を連ね、特定非営利活動法人アートアドバイスセンターが5月24日に法人登記されるなど、多くの団体や法人が前橋美術館の運営に参加しようという動きもある。決して安易に委託を考えず、事業活動の計画立案に欠かせない学芸員を正規雇用するなど、直営で運営をすべき」と当局の運営体制をただします。

観覧料の無料化も

 さらに同議員は「美術館は収益を図る施設ではありません。他の公的美術館が実施しているように高齢者や子ども・身障者などは無料にするとともに、常設展示については観覧無料とするなど、市民がお金を心配せずに気軽に訪れることができる美術館をめざすべき」と当局の見解を聞きます。

駐車場及び周辺対策を
 
 「来館者の駐車場確保は大事な課題です。しかし、周辺の土地・建物を新たに購入してさらに市営立体駐車場を整備するような税金の使い方をせず、民間駐車場を借り入れるなどの検討をして来館者の無料駐車場として確保するなど手立てをとるべきです。また、周辺飲食店の店員による路上での行過ぎた客引きなどは直ちにやめさせるなどの対策が必要です。市民が集いやすい環境整備を」と提言します。
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