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議員団紹介 長谷川薫 議員

戦争遺跡・旧麻屋が解体処分に!(赤城根・11月3日号)【2010/11/18】

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「貴重な戦争遺跡として保存し、資料館に整備を」という市民の声もありますが…

 前橋市は、千代田町の「麻屋」の敷地を今年中に購入しようとしています。「麻屋」の建物は国の登録有形文化財に認定されていますが、「老朽化が激しく管理できなくなったので市に跡地を購入してほしい」という所有者の要望に応えて、所有者の責任で建物を解体処分してもらい約500uの土地を8番街区の開発予定地として買収すると当局から党市議団に報告がありました。
 
 前橋初の本格的な百貨店として1934年(昭和9年)に創業した「麻屋」は、当時は珍しい鉄筋コンクリート造り3階建ての豪華なビルで、県内外の人が遠くから足を運ぶ「憧れのデパート」でした。戦時下には生物理化学研究所として使用され、1945年8月5日の前橋大空襲にも耐え、焼け焦げた壁面など往時の姿を戦後に伝えてきました。
しかし、中心市街地の衰退とともに客足は遠のき、2年前に市のにぎわい課やザスパ草津などのテナント利用がなくなってからは、ほとんど空き店舗状態になっていました。老朽化が進み外壁のタイルも崩れ始めネットで落下事故防止策が取られています。(上写真) 
 平和団体などは、「戦争遺跡として市は保存すべき」「平和資料館として整備すべき」と声もあげていますが、市は財政難を理由に建物の保存を考えず解体処分を麻屋の所有者に求めています。解体目前の「麻屋」についてみなさんはどのようにお考えでしょうか。

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