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議員団紹介 長谷川薫 議員

恐怖を感じた前橋市の税金の取立て・塩川鉄也衆議院議員が前橋市の滞納整理の実態調査(赤城根・2011年1月19日号)【2011/1/19】

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生活実態を無視した差し押さえの改善を!


 日本共産党の塩川鉄也衆議院議員は十三日、前橋市の市民税などの滞納整理・差し押さえなどの実態調査をしました。酒井宏明県議予定候補と長谷川薫市議など4人の党市議が調査に同行しました。

市民からの相談が急増

 前橋市の2009年度の市税及び国保税の滞納繰越額は約48億円で、05年度の97億円から半減しました。その一方滞納者への差し押さえ件数は8992件と県内でも突出しています。
 党市議団には、生活や営業実態を無視した無理な金額の分割納入を強いられたり、差し押さえを受けたりした市民からの相談が相次いでいます。
塩川議員は前橋市から不動産や給与などの差し押さえを受けた市民や、税の滞納問題に取り組む前橋民商の役員から実態を聞きました。

あまりにもひどい市の取立てと差し押さえで、一時は「死」も覚悟 

 自営業の50代の女性は、国保税や固定資産税を滞納し、分納で返済していましたが、従業員に支払う給与や生活費を含めた預金を2度にわたり全額差し押さえられ増した。滞納の返済に充てるため自宅を手放したものの、アパートを借りるお金もなく、三ヶ月間農家の納屋で生活したことあったそうです。「市役所に相談に行くと、いつまでにいくら払うのかという話ばかりで、滞納した理由は一度も聞いてもらえず『悪質滞納者』と言われる等、威圧的な対応で恐怖を感じた。市役所から飛び降りようかと何度思ったか。『払える金額でいいから』と言ってくれる暖かい行政であって欲しい」と涙ながらに訴えました。
 また、塗装業を自営していた60代の男性は、奥さんと本人が病気になって仕事ができなくなったために税金を滞納しました。市の指導どおり分納していたのに、突然毎月20万円もの支払いを求められ、払えないとの理由で自宅の土地建物を差押えられ、昨年暮れに公売されました。いまは生活保護を申請して、民間アパートに転居。「あまりにもひどい問答無用の取立ては許せない」と告発しました。

国の税徴収強化の号令も問題 
 
 市では、福田財務部長、塚越収納課長が滞納整理について、@初期段階での訪問・調査等で生活や営業実態を把握して納税相談の機会を増やすA早期の滞納整理で収納率向上を図る・・・などと説明しました。
給食費や保育料など約50種類の税外収入の徴収強化を目的に昨年末に制定された「債権の管理に関する条例」の運用について清水債権回収室長の説明を受けました。
塩川議員は「市民の暮らしを支え応援するのが本来の行政の仕事であり、生活実態を十分把握しないまま差し押さえを強化する行政は改善が必要。徴収強化の号令をかけている国の責任も告発したい」と話しました。



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