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議員団紹介 長谷川薫 議員

旧消防本部跡地の「サーパス県庁前通り」・市が医療モールの併設断念(赤城根・2011年6月19日号)【2011/6/16】

マンション入居者や市民への重大な公約違反

1〜2階に入居者のないままのサーパス県庁前通り
1〜2階に入居者のないままのサーパス県庁前通り


 前橋市が旧消防本部跡地の活用法として民間開発業者に提案募集をして2009年に建設された「医療モール併設型」の高層マンション・サーパス県庁前通り(前橋市本町1丁目)に、医療施設が入居しないまま「褐叶″H務店」が計画を断念。市長は9日、違約金1千万円の請求だけで。医療機関以外の事務所や店舗の入居を認める計画変更を認めました。
 市は、市有地を売却する際、市街地活性化につなげようと、05年に市が提案型の入札を実施。2件の応募があり、1、2階を複数の診療所や調剤薬局が入る医療モール、3階以上を分譲住宅にするという褐叶″H務店と大林組の提案を選定しました。 マンションは09年1月に完成し、住宅60戸は完売しましたが、医療施設の入居はこれまでゼロ。1、2階は空いたままです。
土地購入費とほぼ同額の3億円も建設補助金を褐叶≠ノ支出
 褐叶″H務店は同年11月、東京地裁に会社更生法を申請し事実上倒産。更生手続きが終盤を迎えるなか、1〜2階を用途変更したい意向を市に伝えてきました。市は、東京地裁での更生手続きに従い、当初契約の違約金6千万円を、1千万円に減額することを認めました。 
国・県・市が、街中の定住人口を増やすため低層階を店舗などにして分譲価格を抑えて建設する「優良建築物等整備事業」として褐叶≠ノ出した土地代相当の合計3億円の補助金は、「医療モール併設が補助要件ではないため、補助金返還の必要はない」と市は説明しています。
 日本共産党市議団は、計画当初から、「市と医師会との意思疎通が不十分」「周辺に診療所や総合病院が多く医療モール計画に無理がある」と強調し、市の見通しの甘さや市民合意の不十分さを繰り返し指摘してきました。

市長は市民に謝罪を
 
長谷川薫議員は、「貴重な市有地を売却する場合には、より慎重に利用計画を検討すべきです。今回の事態を招いた責任を市長は自覚し、入居者や市民に公約を実現できなかったことを謝罪すべきです」と話しています。




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