トップページへ 前のページへ 目次ページへ
議員団紹介 長谷川薫 議員

放射能汚染(下水汚泥焼却灰や溶融スラグ)の市水質浄化センターの一般開放を中止させる!(赤城根・6月19日号)【2011/6/16】

浄化センター敷地内で放射能線量が基準値を超える

放射能汚染が続いている前橋市水質浄化センター(下水処理施設)
放射能汚染が続いている前橋市水質浄化センター(下水処理施設)
 

 前橋市水道局は7日、前橋水質浄化センター(同市六供町)で測定している空間放射線量が、国の基準を超え続けているため、19日に予定していた同センターの市民への一般開放を中止すると発表しました。同センターはアジサイの名所として人気が高く、年に1日、開花時期に合わせて一般開放しており約700人が訪れていますが、「来場者の安全を考えて中止すべきと判断した」と説明しています。

共産党市議団が一般開放の中止を要請

 同水道局によると、空間放射線量の国の基準値は毎時2・5マイクロシーベルトですが、下水汚泥の焼却灰の保管倉庫内で5月30日に毎時7・5マイクロシーベルトを測定しました。この時点で、日本共産党市議団は、「放射能汚染が明確な浄化センターに市民を集める行事は危険なので中止すべき」と申し入れました。  

市が一般開放の中止を決断

 このような中で水道局が今月6日に再度測定した結果も、毎時4・8マイクロシーベルトと依然として基準値を2倍近く上回りました。さらに焼却灰の溶融施設内では、排気塔の電気集じん機の下部から毎時16マイクロシーベルトの高い数値の空間放射線量を測定しました。このため、水道局はこの2地点周辺の計約175uを放射線管理区域に設定し立ち入り規制をし、作業員が灰の運搬などをする際は防護マスクと防護服を着用するよう指示しています。そして7日、「同センターの敷地面積は約6万2000uあり、一般開放の予定地は管理区域から離れているが、絶対安全とは言えない」と判断し公開の中止を決断しました。

周辺地域への排気塔からの飛散が心配
 
 
 一方、焼却灰を溶融施設内で溶かして溶融スラグにすれば体積を小さくできますが、溶融炉周辺の放射線量が高いため、水道局は現在運転を停止しています。センター敷地内の焼却灰が増えており保管に苦労しています。長谷川薫議員は「放射能物質の測定結果からも、汚泥の焼却や溶融時に排気ガスとともに廃棄煙突2本から近隣地域に放射性物質が飛散している心配がある。周辺の放射能線量を早急に測定すべき」と市に強く求めています。

 
ページのトップへ