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議員団紹介 長谷川薫 議員

震災・放射能汚染対策の充実を!(赤城根・2011年6月16日号)【2011/7/4】

子どもや市民の命を守るために、
放射線量をきめ細かく測定して公表を!

6月定例市議会では、日本共産党市議団は小林久子・近藤好枝議員が総括質問を行ないました。

全ての保育所・幼稚園・小中学校や高校に放射線測定機の配備を 

 福島原発の事故による放射能汚染は今も進行中です。前橋市内でも富士見の畜産試験場の牧草や六供町の下水道浄化施設の汚泥などに基準を超えた高濃度のセシウムなどの放射性物質が検出されています。「もっとも放射線被爆の影響を受けやすい子どもの健康を守るためにも、保育所・幼稚園・小中学校や高校に放射線量を計測できる機器(サーベイメーター)を配置して、細かく測定して、放射線の被曝を回避すべき」と求めました。市当局は「市で12台購入するので、全施設への配備は考えていない」と答弁しました。

プールの水や学校給食も測定して安全確認を

 市内の小中学校ではプールの使用が始まっています。「プール開き前に放射能測定もせず子どもたちにプールにたまった泥などを掃除させたのは問題。今後も雨が降った後のプールには放射性物質が含まれていることが予想される。子どもたちが泳ぐときに飲み込んで体内被曝をするかもしれない。水を検査すべき。また放射能に汚染された食材を給食に使用しないよう野菜や肉などの汚染状況を検査すべき」と質問。市当局は「今後もプールも給食も定期的に検査したい」と答弁しました。

下水道浄化センター(六供町)周辺地域の放射能汚染状況の調査を
 
 下水道汚泥の焼却灰や溶融スラグから高濃度のセシウムが検出されています。「焼却施設や溶融施設の煙突から排気ガスとともに放射性物質が排出されて周辺地域を汚染している恐れがある。住民の不安にこたえるべき」と質問。市当局は「測定する」とこたえました。 

避難所になる学校体育館の耐震化を急げ
 
 市内小中学校93校中、耐震補強工事が終わっていない体育館が52校も残っています。「国は今回の震災後、2015年までに耐震化工事の完了をめざすと表明している。子どもの命を守るためにも避難所にもなる体育館の耐震化を急ぐべき。自家発電機の設置も」と質問。市当局は「耐震化の努力をする」と答弁しました。

新清掃工場の建設予定地は5bの浸水想定区域
 
 市内3箇所の清掃工場を統合して下増田町に2014年の建設をめざしている新清掃工場予定地は、広瀬川と荒砥川に囲まれており市が策定した「ハザードマップ」にも5bの浸水の危険が想定されています。「今回の震災でも釜石市の湾岸堤防も津波に耐えられず被害が拡大した。リスクの高い場所への建設はやめるべき」と求めましたが、市当局は「安全対策を講ずる」と財政負担も考慮せずこのまま推進すると表明しました。


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