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議員団紹介 長谷川薫 議員

特別養護老人ホームの待機者現在1500人、増設に市は責任を!(赤城根・2011年11月27日号)【2011/12/19】

特養待機者解消めざして全力をあげよ!
 
 18日に開かれた教育福祉常任委員会で、「市内の高齢者で特別養護老人ホームに入所を申し込みながらベッドの空きがなくて入所を待機させられている高齢者が1,511人に達している(今年5月1日現在)」との報告がありました。
 長谷川薫議員は「高木市長は8年前の市長選挙の初出馬の際に特養待機者ゼロをめざすと公約した。ところがその後も毎年待機者が増え続け、待機者やその家族は大変苦労している。市内の特養ホームは現在21施設・1,387床なので、倍化しなければ待機者は解消できない。現在市が策定中の来年度から3年間の老人福祉計画(スマイルプラン)には特養ホームの大幅な増設計画を盛り込むべき」と質問しました。

 これに対して桜井市介護高齢課長は「来期は今期の190床を超える計画としたい。しかし中核市になってからは特養ホーム建設への国・県からの補助金がなくなったため、市単独で建設を助成しなければならないので財源が苦しい。さらに特養の増設は介護保険料の引き上げにつながる。当面は、来年度から国が制度化する24時間ホームヘルプサービスや小規模多機能居宅介護施設(市内に9箇所)の整備など在宅介護の充実をはかって、住み慣れた自宅で暮らせるようにしたい」と答弁しました。

 長谷川議員は「待機者はグループホーム・老人保健施設・ケアー付き高齢者住宅などに入所し、訪問介護や家族介護を受けながら一日も早い特養への入所を待っています。多くの場合、月額10万円を超える利用料の負担に苦しんでいます。国からの建設補助金がなくても、施設を増設すれば基準財政需要額に反映されて国からの地方交付税が増額されます。当面市は在宅介護支援を強めながら、市の責任で特養を急いで増設し、高齢者が安心して老後を過ごせるようにすべき」と指摘しました。

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国の特養ホーム建設抑制方針に追随せず、市独自の増設計画を!本会議総括質問

 長谷川薫議員は12月8日に本会議総括質問に立ち、特別養護老人ホームの待機者解消策について質問しました。
 
 同議員は「8年前の市長選挙のときに、市長は特養待機者ゼロをめざすと公約して当選しました。当時の待機者数は900人でしたが、現在は1500人にも達し、解消どころか毎年増え続けています。待機者の多くは、老人保健施設や特養などのショートステイをたらい回しにされ、高い利用料を払って有料老人ホームや高齢者専用住宅に入所しています。施設入所ができない高齢者は在宅サービスと家族介護に支えられながら入所の順番を待っています。老老介護でいつ共倒れになるか分からない状況で入所を待っている方も急増しています。国や県にも要望し、来年から3年間の第5期スマイルプランで特養増設に全力をあげて、待機者解消を実現すべき」と求めました。

市当局の増設計画は不十分
 
 山口市福祉部長は「次期スマイルプランでは今期の190床を超える増設計画を掲げたい」と答えましたが、待機者解消に向けての大幅な増設計画は示しませんでした。
同議員は「現在整備されている市内の特養は21施設1,387床です。倍加しなければ待機者は解消しません。4人に1人は高齢者という超高齢化社会が近づいています。補助金上乗せや市有地の貸付けなど市独自の支援策を強めて、特養増設に全力を上げるべき」と強く求めました。さらに同議員は国が制度化した「24時間定期巡回・随時対応看護・介護サービスの実現」や「サービス付き付き高齢者住宅の入居者への支援強化」「利用料減免や介護保険料の引き下げ」を求めました。


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