トップページへ 前のページへ 目次ページへ
議員団紹介 長谷川薫 議員

だれもが安心して住み続けられる市営住宅に!(赤城根・2012年5月20日362号)【2012/5/25】

長谷川薫市議が第1回定例市議会本会議で総括質問

前橋市内には市営住宅が現在245棟、5,462戸あります。ところが、老朽化し、交通の利便性が悪い、4〜5階入居の希望者が少ないなどの理由から全体の12%653戸もの空き家があります。

 いま、弱いものいじめの構造改革路線の政治が強められ、少ない給与や年金で生活に困窮する市民が増えており、低家賃で快適に暮らせる市営住宅への入居希望者が増えています。5月1日現在、市営住宅入居待機者は416人にも及んでいます。
しかし、単身で入居できる方は60歳以上とされ、さらに家族で入居を申し込む場合でも収入基準が15万円以下(控除など一定の計算式による)と低所得世帯しか申し込みができません。
 待機者を超える空き家があるのになかなか入居できないのはなぜでしょうか。市当局は、「入居希望者と空き家の実態が合わないから」と説明していますが、実態は違います。

修繕予算の抜本増額を
 
 市民の要望に沿った老朽市営住宅の修繕や居住条件の改善がされていない。またそのための予算が十分確保されていないからです。いま、幹線道路や公園を減歩(25%もの土地のただ取り)という手法で生み出す住民犠牲の区画整理事業は、市内10数箇所で同時施行されていますが、その予算は約79億円、そのうちの3分の1は国・県の補助金ですが、前橋市の土木建設事業ではもっとも大きな予算額です。
 それに対して、市営住宅の維持管理や建て替え事業の予算は約10億円。福祉施策でもある市営住宅の維持管理予算が少なすぎるのです。
予算が少ないためにいまから30年から40年前に建設された市営住宅が老朽化し、修繕が進まないために入居者が少なくなる。高齢者が多くコミュニティーが崩壊する。安心して暮らせない・・・まさに悪循環です。

 市内の市営住宅の9棟は震度5以上の地震が来れば倒壊する恐れがあると診断されています。私たち党市議団が繰り返し耐震補強工事の実施を求めた結果、やっと今年度2棟の耐震工事が施工されます。

 最近は、老朽化によってトイレや浴槽のドアノブが空回りして、子どもなどが閉じ込められ消防署のレスキュー隊が救出する事故も発生しています。1人暮らしの高齢者も増えており、計画的な修繕管理はまったなしです。
私は、芳賀団地の老朽化した実態や1棟30戸のうち14戸が空き家になっている実態
老朽化が進む高花台市営住宅
老朽化が進む高花台市営住宅
(写真・芳賀団地)を示しながら、いま開かれている予算議会で、「住宅は福祉」の視点を行政が自覚するよう指摘しつつ、修繕予算の増額やデマンドバスの運行などの公共交通施策との連携、さらにはエレベータの設置、低所得者への家賃の減免など、すべての入居者が安心して暮らせる市営住宅の実現を求めて市長に迫りました。
建設部長は「超寿命計画に沿った計画的な修繕をする」と答ええましたが、維持管理のための予算額の抜本的な増額による入居者の要望に応える修繕の実施については、明確な答弁をしませんでした。長谷川議員は、「安心して住み続けられる市営住宅の実現をめざして全力をあげたい」と話しています。

ページのトップへ