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議員団紹介 長谷川薫 議員

全市デマンド(電話呼び出し方式)バスの運行の早期実現を!(赤城根2012年8月20日号)【2013/1/6】

    

高齢者の通院や買い物支援は大事な福祉施策



 今、市内には65歳以上の高齢者が約8万人います。路線バスや循環バス(マイバス)の運行の不便さもあり、多くの高齢者は健康が許す限りマイカー運転を続けています。
 ところが視力が低下したり、体が不自由になったりして運転が困難となり、免許証を返還する高齢者が年々増えています。
 高齢者は日赤や群大病院や心臓血管センターなど自宅から遠距離の病院に通院したり、近くの店舗がなくなったために郊外の大型店などに買い物に出かけざるを得なくなっており、家族の支援を受けられない高齢者にとって「バスを便利にしてほしい」「料金を安くしてほしい」という願いは切実です。
このようななか、山本龍市長は2月の市長選挙で「全市でデマンド方式の乗り合いバスを運行し交通弱者を支援します」と公約しました。
いま多くの市民が公約の実現を期待しています。長谷川薫市議会議員も高齢者の通院や買い物支援を強めることを求めて繰り返し市議会で質問してきました。

現在、バス運行に年間2億円の市財政を投入



 現在、市内には路線のバスが運行しています。そのうち民間バス事業者の自主運行路線が17路線。赤字のために市が財政支援してバス事業者に運行してもらっている委託路線が16路線あります。また、マイバス(循環バス)が南・北・利根西・東部の4路線を運行され、富士見町の循環バス「るんるんバス」と旧大胡・粕川・宮城地区ではデマンド方式(電話で呼び出し)の「ふるさとバス」が運行されています。これら市責任で運行しているバスの財政負担は年間約2億円です。

全市デマンド化にむけての検討進む〜富士見町で社会実験


 市(政策部交通政策課)は、市長の公約にそって全市デマンド化にむけての検討委員会を発足させて、運行実現にむけての協議を開始しています。その一歩として、富士見町については、長谷川薫市議も、「富士見地区の循環バスの運行改善を求める会」(代表・下田嘉丈氏)の住民代表とともに2回にわたってデマンド化を求める市長にむけての署名運動をおこない、市議会でも質問に取り上げた結果、今年の12月ごろにはデマンド方式のバス運行の実証実験を実施することとなっています。電話による予約は午前8時から午後6時半まで受け付け。料金は200円・中学生以下は100円です。住民が強く要望している富士見町の外の病院や前橋駅や市役所までの運行は来年の春に富士見町住民を対象に全市デマンド方式の社会実験で実施したいと市当局は説明しています。
また、全市のデマンド方式のバス運行について市当局は、「路線バスやマイバスとの調整、タクシー事業者との調整などが必要となるために、県内外のデマンドバス実施自治体の取り組み状況等を調査するなど、実施にむけて更なる検討が必要」と説明しています。

課題克服して早期実現を



 長谷川薫市議は「太田市内全域で運行しているデマンドバスは、身障者や高齢者などの交通弱者が市に登録して、利用者約1600人を対象に運行。市内どこでも100円で送迎しています。長野県安曇野市は、対象者を限定しないで市内を4エリアに分けて自宅から目的地まで全市民対象に300円で乗車できるデマンドバスをタクシー事業者に委託して運行しています。前橋市も、様々な課題をのりこえて、高齢者等の交通弱者が安心して利用できる呼び出し方式のバス運行を早期に実現すべきです」と述べています。
   



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