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議員団紹介 長谷川薫 議員

市民の有価物回収事業で市が回収業者に助成金を過剰支払い!(赤城根・2012年9月16日号)【2013/1/6】

 今開かれている第3回定例市議会の市民経済常任委員会で長谷川薫議員は、自治会やPTAなどが地域で実施している古紙などの有価物回収事業で、回収業者に市の実施要項に違反した過剰助成金が支給されてきた問題を質問し、改善を求めます。質問日は21日の金曜日です。ぜひ傍聴にお出かけ下さい。

前橋資源協同組合が回収業者の実際の古紙の販売価格を隠して市に報告

 今、ごみ減量や有価物の資源化をめざして自治会やPTAなど市内326団体が古紙などの回収事業に取り組んでいます。昨年度は実施団体には1キロ当たり8円、総額約8,169万円の報奨金を市が支給しました。
 そして、回収業者(前橋広域再生資源協同組合〜「資源協」加入の20業者と社会福祉法人・しののめ会)に古紙問屋への販売価格が基準価格1キロ8円を下回った場合には、1キロ4円を上限に市が差額を補填するとして昨年は助成金142万円を支給しました。
 ところが、市内の4社の古紙問屋が古紙を持ち込む回収業者に求められて日経が示す市況価格よりも高い値段で買い取っていることが最近になって判明。市は回収業者に過剰な助成金支給を続けてきたのです。資源協は長い間、日経市況価格で問屋が買い取っていると実際の問屋の買取価格を隠して市に報告し続けていたために、市のごみ減量課長は「過剰支給という認識は全くなかった」と説明しています。

 長谷川薫議員は「市民が様々な努力をして集団回収した有価物を古紙問屋まで運搬するだけで経費を引いても回収業者が販売利益に加えて助成金まで受け取っていたということであり、要項違反を見抜けなかった市行政の甘さは問題です。いつからこのような過剰請求が始まったのか、なぜこのよう不適切な支出が続いてきたのか、その原因について市当局に質問します。また、4年間で約5千万円の助成金が回収業者に支払われていますので、過剰支払い分の返還を資源協に求めるべきです」と述べています。

市設置のリサイクル庫の古紙の販売も適切に

 市内に市が設置している30箇所のリサイクル庫で回収した古紙は、昨年度は1,400トンでした。そのうちけやきウォークのリサイクル庫だけは直接市が回収して売却し、120万円の収益を上げていますが、他のリサイクル庫はすべて資源協に回収を依頼し、1円も市は収益を上げていません。ごみ減量を目的としながら、市が全く売却利益を受けとらず、資源協にすべて任せているのは不自然です。長谷川議員は、「適切な売却方法に改善すべき」と求めます。

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