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議員団紹介 長谷川薫 議員

安倍首相の憲法への「緊急事態条項」の創設目的は「戒厳令」の復活 2016年 01月 11日
【2016/3/23】

時代錯誤の反動的なねらい
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安倍首相は、今年の7月の参議院選挙に解散・総選挙を重ねるダブル選挙を視野に入れています。自民党は圧勝して宿願の憲法改正に踏み出そうとしているのです。
しかも、安倍首相は有事での首相の権力集中と国民の基本的人権の停止を定めた『緊急事態条項』創設を軸に、明文改憲を狙っています。これは、戦前の『戒厳令』とほぼ同様な大変危険な条文改正です。大災害を含む有事の際に、軍事力で治安を維持するため、国民の基本的人権を停止し、行政権・司法権の一部ないし全部を自衛隊の権力下に移行する時代錯誤の反動的な内容です。
 戦前の日本軍国主義は、戦争遂行のために治安維持法や国防保安法と軍機保護法などで徹底的に国民の思想言論と運動の弾圧を進めました。治安維持法は最高刑は死刑とされ、対象が無限定に拡大され、主権在民や侵略戦争反対を掲げた勢力は徹底的に弾圧されました。逮捕者は10万人、拷問による獄死は1700人にも及びました。国家神道が強制され信教の自由が迫害され、国のために命をささげることが最高の美徳とされました。
 戦前のような軍国主義的な国家体制の確立をめざす安倍政権の野望は絶対に許せません。憲法前文の「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないように決意」と、憲法9条の戦争放棄と戦力の不保持の規定は、2000万人のアジアの人々と310万恁麼の日本人の犠牲のもとで、二度と日本は悲惨な戦争を繰り返さないという決意をしたこと忘れてはなりません。参議院選挙は憲法の平和主義と立憲主義・国民主権を取り戻す大事な選挙です。

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