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議員団紹介 小林久子 議員

日本共産党前橋市議団主催
前橋市の新清掃工場建設計画を考える講演会(ひさ子通信2010.2.24)
 【2010/2/26】

事故多発・環境汚染の不安がある
  ガス化溶融炉の選定中止を!


 前橋市が下増田町に計画している新清掃工場の建設を考える講演会が13日(金)に県総合福祉センターで開かれました。市内や近隣の伊勢崎市、玉村町などから約100人が参加しました。
 市は現在稼働中の六供、亀泉、大胡の3か所の清掃工場の老朽化を理由に処理量が日量450トンの大規模清掃工場を二〇一六年までに建設しようとしています。
 現在、4人の専門家からなる焼却炉の選定委員会で、焼却方式の検討が行なわれています。
 3つの焼却炉から選定するとして@従来のストーカー炉Aストーカー炉+灰溶融炉
Bガス化溶融炉をあげています。

市民への説明と合意を
 講演会では長谷川議員が計画の概要と問題点を報告し、市民への十分な説明や合意がないまま進めることは問題だと指摘しました。

溶融炉は危険 
 講演ではフリーライターの津川敬さんが、高温でごみや焼却灰を溶かす灰溶融炉やガス化溶融炉の危険性を、全国の清掃工場での爆発事故やトラブルなどを具体的に示して報告しました。

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ごみの焼却中心からの転換を 
 小林ひさ子議員は「外国に比べ日本は焼却中心の行政になっています。分別・リサイクルなど、ごみを資源として管理する視点が必要です。また、国のごみ処理の広域化・大型化への追随をやめ、一か所への統合でなく複数にすべきです。今回の講演で津川氏から指摘がありましたが、作るときは国の交付金を当て込んで、たとえ市の負担を少なくしたとしても、溶融炉の維持管理の費用は莫大にかかり、設置した自治体の財政を苦しめています。溶融炉の選定は絶対にやめるべきです」と話しています。
 
◆参加者の感想◆
●生活に必要な施設ですが、収集車4〇〇台や一般家庭からのごみの持込など交通渋滞による近隣住民への影響の問題がある。
●急ぐ必要はない。時間をかけて市民の意見を聞くべき。
●高温で燃焼すればダイオキシンは大丈夫と聞いていたが、講演を聞き問題があることがわかりました。もっと情報公開をすべき。伊勢崎地区でも説明会をもっとしてほしい。
●ダイオキシン対策がされても、新たな有害物質が溶融炉のなかで生まれることを知った。清掃工場の建設にあたっては、周辺住民の合意がないと着工できないのではないか。
 
大胡クリーンセンターを視察
 また、小林議員は2月23日、大胡のクリーンセンターを視察しました。
 大胡、宮城、粕川、富士見の4地区の燃えるごみを搬入・焼却しており、現在稼働から20年目です。
 市は耐用年数をあと5年と見込んでおり、その後は廃止の方向です。 
 しかし、大胡クリーンセンターは位置的に便利で、また、
一般家庭のごみの直接搬入も受け付けているので、近隣の地区や南橘、上泉などからもごみが持ちこまれているということです。これが下増田に一か所になったら、市民の利便性の低下はまぬがれません。大胡は延命し、残すべきではないでしょうか。

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