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議員団紹介 小林久子 議員

放射能汚染から市民や子どもを守れ(ひさ子通信6.29)【2011/7/14】

学校・プール・焼却灰、細かな放射線量測定を(6月議会報告Part2)
福島原発事故による放射能汚染は、いまだ収束のめどがたたず、子育て中のお父さんやお母さんは子どもたちへの健康被害に対する不安を強めています。

 放射線測定器を全学校に配布を
党市議団は、市内の学校施設、幼稚園・保育所・園などで放射線量が測れるよう放射線量計を全施設に配布するよう求めました。
答 当局は設置する考えはないが、市内をエリア別に分け定期的に測定すると答弁しました。 
 しかし、各施設1か所のみでは不十分です。
雨水がたまりやすい場所や吹き溜まりなどの放射線量が高くなっており、細かい測定が必要です。


学校プールの安全策を
 学校プールは市内6校を月2回測定しますが、雨が降ったあとなどは、ただちに検査が必要で、また、シートをかけるなど浄水場の対応と同じく厳格な対応が必要ではないかと質しました。
答 県の測定でも基準値以下なので安全と報告されているが、今後も6校で定点観測していく。

学校給食食材の検査と産地表示を
 
 
学校給食の食材は検査を実施していますが、今後さらに検査品目と検査回数を増やし、産地表示もおこなうよう求めました。
答 給食で使用する割合の高いものから順に検査を継続していく。使用頻度の高いものから産地表示していく。
 
 教育委員会はプール(大胡小、粕川小、元総社南小、山王小、時沢小、天川小)や給食食材(週1回3〜4品目)の検査を始めましたが、いずれも検出限界値20ベクレル以下で、不検出と報告しています。
 小学生や小さい子どもを持つお母さんたちは「放射線の被害ををできるだけゼロに近づけたい。将来後悔したくないから」と教育委員会に細かく放射線量の調査をおこなうよう申入れを行ないました。小林久子議員も同席しましたが、市はこの声を真剣に受け止めるべきです。


清掃工場の焼却灰も検査を
 清掃工場には雑草や剪定枝など放射能汚染の可能性のあるごみが焼却されているので、施設内の集塵機や焼却灰は濃縮され、濃度の高いセシウムが検出される可能性があります。排ガスとともに周辺に飛散している可能性もあります。今後、施設内の空間放射線量は数か所で測りますが、焼却灰の検査をすべきと質問しました。
 当局は「国の基準が示されていない」「一般ごみの焼却で問題ありとは聞いていない」と焼却灰の検査には消極的です。

新日本婦人の会前橋支部が請願を提出
市民の請願に共産党以外の他会派は背を向ける

「東日本大震災、原発事故に関する請願」が、新日本婦人の会前橋支部(岸弘子支部長)から提出され、放射線被害から市民や子どもたちを守る施策の強化を求めました。共産党市議団は討論を行い採択に賛成しましたが、清新クラブ、真政会、市民フォーラム、公明党、真澄会、心世紀、民主党は、不採択に。市民の会は趣旨採択に。
 他会派の理由は、すでに県や市が検査等実施しているので、請願の意図は満たされているので不採択というものです。しかし、見えない放射線の調査は始まったばかりで、市民が安心できるレベルには達していません。
 見えない放射線を見えるようにするのが行政の責任です。将来、子どもたちの間に癌が広がるなどの事態を絶対に生みださないためにも、被爆ゼロに限りなく近づける万全の対策が必要です。
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