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議員団紹介 小林久子 議員

沖縄の平和教育・平和行政を学ぶ(ひさ子通信2/16)【2014/2/26】

市議団は2月5日〜7日まで沖縄県内の視察を行いました。
 那覇市議会基本条例の制定、新庁舎の防災機能と議会機能の充実、那覇市療育センター、宜野湾市博物館、糸満市の戦没者遺骨収集センターと県平和記念資料館を視察しました

 那覇市は庁舎の建て替えで市民や議員の意見を取り入れた庁舎とし、バリアフリー、緑の植物を建物全体にというコンセプトで90種の植物を植栽。また地震は少ないが免震構造の採用。議会は市民に開かれた議会をめざし、円形の議場、親子傍聴席の設置、議員の賛否を電光掲示板で示すなどの工夫が。

平和希求する沖縄のこころ 

戦没者遺骨収集センターでは、遺骨収集を平成23年から沖縄県平和記念財団が県の委託を受け行っています。沖縄戦の死者数から収集遺骨対象者数は約18万8千柱、これまでの収骨数は18万4千柱あまりで、まだ3472柱が未収骨です。
 
遺骨収集の一層の加速化を図りたいとしてます。しかし、戦争体験者が減少し情報の入手が難しくなっていることや、まだ調査できていない壕や、すでに埋没している壕などが240個所もあり、調査員の増員やボランティア団体への支援など、調査体制の充実を図ることが求められます。

 遺骨収集にあたっての苦労をお聞きすると、遺骨が沖縄戦によるものか事件性のものか、文化財的なものか、遺品などから判別したり、また、不発弾への注意を払いながらの作業、遺骨に埋まっている銃弾を取り除く作業など、作業の困難さがあることがわかりました。
 
 遺骨収集センターは糸満市の平和記念公園内にあり、第二次世界大戦最後の激戦地で、軍民あわせて約20万人余の尊い命を失いました。公園内には、沖縄県平和資料館、平和の礎(群馬県の刻銘者数881)国立戦没者墓苑、平和祈念堂などがあります。
 
 沖縄戦で米軍の掃討作戦で追い詰められ、軍民入り乱れた悲惨な戦場と化し、最後追い詰められ覚悟の身を投げた魔文仁の丘を望み、無念の死を遂げた人たちに思いをはせ、慰霊と平和を守る意思を次の世代に伝えていくことの大切さを痛感しました。

子どもの早期療育を
那覇市療育センターを視察

 施設開設から30年と取り組みは長く、障害のある子や発達の気になる子を対象として、相談や訓練・療育事業を実施しています。乳幼児健診や保育園・幼稚園などから紹介された発達の気になる子に対し、医師、臨床心理士、言語聴覚士、などの専門員による個別相談、親子わくわく教室への通級を通して必要な支援につなげて、子どもの発達に不安を持つ親や、保育士などの相談に乗り早期療育の必要な子の支援に取り組んでいます。30年史を発行し数々の経験に裏打ちされた実践は多いに参考になりました。 

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