トップページへ 前のページへ 目次ページへ
議員団紹介 近藤よしえ 議員

放射能汚染から子どもの健康と安全を確保するための安全対策(5月20日教育福祉常任委員会質問要旨)【2011/5/20】

     1、放射能汚染から子どもの健康と安全を確保るための安全対策 
 3月11日の東日本大震災により12日・14日には福島第一原発の重大な事故が起こり、現在も継続して汚染物質は大気や海洋に拡散され、放射線による大規模な汚染が広がっています。前橋市においてもほうれん草や牧草、下水汚泥など基準値を超えた放射性物質であるセシウムなどが検出されました。原発事故はいまだ収束する見通しがたっていません。こうした中、放射線による健康被害から子どもたちを守ることが求められていると考えています。子どもを持つ保護者から私のところに、外部被曝や呼吸による吸入や食物摂取などの内部被曝に関しての不安や対応を保育所や学校でもすべきではないかという要望が寄せられています。まず始めに、福島原発の事故による、放射能汚染に対する保育課や教育委員会への問い合わせや要望はどのような内容が寄せられています

 放射線被曝の影響は子どもの年齢が低いほど影響を受けやすく、さらに個人差があります。人により、十分の一の線量でも百分の一の線量でも影響を受けるとのことであります。空間線量が低いから大丈夫とは決していえないと思います。このことを認識することが大切だと思いますがこの点はどのようにお考えでしょうか。

    2、保育所施設・学校校庭の放射能汚染調査と対策 
 県の公表している空間線量は20メートルの屋上に設置されています。同じく同所に設置されているサーベイメーターは地上80センチのところで計測されています。保育園の園庭や学校の校庭について、たとえば乳児は、はいはいしたり、口にものを何でも運びます。幼児をはじめ子どもは背が低くて保育園庭や小学校の校庭の放射性物質を含む地面から舞い上がった土埃を吸い込み内部被曝する危険性が高いのです。中学生は土や芝生の上で柔軟体操すれば埃を吸い込み内部被曝する可能性があります。今、問題となるのは放射能汚染の残留が多くなる地帯であるホットスポットがあるのではなかという心配です。保育園の園庭や校庭の運動場や芝生に降り注いだ放射性物質の放射線量を調査するために、全部の保育所や保育園、幼稚園や小中学校の校庭を始め学校施設の空間放射線量を測り、値を明らかにすることではないかと考えます。空間線量は地表から1センチの高さ、1メートルの高さ、1メートル50センチの高さなどとこどもの身長と生活スタイルを反映するものにし、校庭や花壇、砂場、吹き溜まりになりやすいところなど学校施設、敷地内の汚染状況を詳細に調査すべきと考えますが伺います。

 放射線量は前橋地区全てが同じ値ではありません。放射線量の値の高いところは山の傾斜地や吹き溜まり、盆地、広い運動場や芝生、学校の校庭などの遮蔽物のないところが汚染度が高いと福島県の各所での調査で明らかとなっていると考えますがいかがですか。

 群馬県は学校においては12万5千円の小型サーベイメーターを購入したので県内5ブロックに分け地表と地上1mとそれぞれ校庭の空間線量を週1から2回今月から実施前橋市は環境課が2台のサーベイメーターを買った、測定とのことです。
群馬県のホームページで公表されていますが、上沖町の衛生環境研究所の降下物の監視調査では、3月18日から3月31日の間にヨウ素131・132セシウム134・136・137テクネチウム99m、テルル132が日によって高い濃度で降り注いでいます。それが、半減期を過ぎたものもありますが、半減期が30年のものも、地表の土壌に存在します。こうした現状を直視してまずは前橋市の保育所や小中学校を東西南北とか抽出して、校庭の表土を採取して放射能汚染物質と汚染濃度を測り、結果を公表し対応策を示すべきと考えますがいかがですか。

 前橋市が13日に発表した下水汚泥の検査は民間の専門機関に依頼していると伺っていますがセシウムなど3項目で1回の検査費用は2万5千円とのことです。検査しようという姿勢に立てば汚染調査は出来るはずです。

福島原発を早期に収束させることが一番求められていると思いますが、放射能に汚染されている以上、国に充分な対策を求めることを基本としつつ群馬県と協調しながら、市の環境課と連携を充分行い、子どもたちの健康を守り、子育てする保護者の不安に答え安心して子育てできる環境を保障する役割を果たしていただけるよう求めて質問を終わります。

ページのトップへ