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議員団紹介 近藤よしえ 議員

原子力エネルギー政策からの撤退と再生可能な自然エネルギーへの転換(要旨)
【2011/6/20】

文字色大きい文字(1)原子力エネルギーからの撤退
市長にお聞きします。このまま21世紀も原発頼みの原子力エネルギーに依存してよいのかが問われています。本市でも下水汚泥、農産物被害など深刻ですが、海洋汚染もしんこくです。福島の避難者83000人はいつ自分の家に戻れるかわかりません。一度重大事故が起きると止めようがありません。日本は他の国とは違い、地震、津波の発生する場所に集中して建設されています。安全な原発などはありえないことを示しました。イタリアは脱原発を国民投票で選択しました。福島原発が突きつけた余りにも巨大な危険性からかんがみて速やかに、期限を決めた撤退を決断することが大事だと考えます。        
 まず、撤退を決断することこそ、大事です。
朝日新聞の世論調査でも原発からの段階的廃止に74%の人が賛成しています。
原発からの撤退を前橋市民にはっきりと示し、国に求めていただくよう要望します。
今後5年から10年の間に、現在の原発の総発電量にしめる割合25%から低エネルギー社会へと徐々に転換し電力消費量10%削減する。再生可能エネルギーその中には大規模水力も含まれますが現在の2・5倍に引き上げへ、本格的な開発や普及、低エネルギー社会に向けた本格的な取り組みは十分可能です。原子力エネルギーからの撤退という立場に立ち国に強力に働きかけるべきです。

(2)再生可能エネルギーへの転換
@前橋市は全国でも日照時間が長く太陽光発電が適しています。
今後、太陽光発電では市として全ての小中学校や避難所となる場所には設置をし、新設したエアコンの電源にもできるようにすべきと考えますがいかがですか。
市営住宅も停電になると水道も出なくなり、エレベーターも止まってしまいます。太陽光の電力確保という点でも売電効率もよいと考えます。こういうところから優先的に設置すべきと考えますがいかがですか。
一般住宅は初期投資をどうするかが問題です。1キロワットの補助金は現在2万円で上限8万円ですがたとえば高知県やす原町のエネルギー先進地に学び1キロワット5万円上限20万円にするとか、地方銀行を窓口にしてエコローンがくめるようにし、返済は売電価格でまかなうとか、設置しやすいメニューを組むべきと考えますがいかがですか。そして、太田市のように一気に導入する決断をすべきと考えますがいかがですか。


A小水力発電についてですが 割愛させていただきます。
本市の小水力については水利権の取得問題などありますが、徐々に法整備され、今後、水と緑と詩のまちにふさわしく、期待できるエネルギーだと思います。前橋市の準用河川への設置をはじめ、広瀬川などの大きな川には発電設備を設置して、昼間は学校の電力に夜は街路灯に使うことができます。農業用水にも順次取り付けて、ビニールハウスや畜産の動力として使う。昔ながらの水車に無段変換機を付けて発電することもできます。24時間使える無駄のないエネルギーになので、初期投資を行政として投資して設置すべきと考えますがいかがですか。
また、マイクロ水力発電も認可され、ビルや学校の空調設備の落差を利用して取り付けてエネルギーにすることもできます。今後建替えられる公共施設には設置を検討してほしいと考えますし、民間病院やビルなどにも推進すべきと考えますがいかがですか。

C風力発電についてですが、旧宮城村のときに風の通り道を調査し、風力発電を開始する計画でした。赤芝地区などは風速7キロは常時吹くということで風力発電に適していると考えます。長野県伊那市では風がどの方向から吹いても回るサボニウス型という小型風力発電もあり、強風が吹かなくとも十分エネルギー化できます。
岩手県葛巻町は3,500世帯で17000世帯分のエネルギーを風力で発電し東北電力に売電し、エネルギー自給率160%を達成しています。本市でも、位置づけて活用すべきですがいかがか

Dエネルギーの地産地消についてです。再生可能な自然エネルギーは原子力エネルギーと違い環境にやさしく安全であります。技術的課題については、前橋工科大学と連携し、地域や民家などからの太陽光、風力、バイオマスなどで生み出される電力を送電線に取り込みやすくする仕組みづくりスマートグリッドを始めエネルギーの効率的利用の研究開発をするなどの連携もできると考えます。生み出されたエネルギーの全量固定買取制度や電気料金に跳ね返る仕組みの見直しなど新たな法整備や改善すべき課題もあります。しかし、自然エネルギーの可能性は、太陽光発電や小水力や風力だけではなく、赤城山を抱える本市は赤城温泉周辺の地熱エネルギーや木質・畜産などのバイオマスエネルギーも大きな可能性があります。自然エネルギーの可能性は大いに広がるのではないでしょうか。前橋で発電したエネルギーを100%前橋市で消費する、まさにエネルギーの地産地消に踏み出すべきと考えますがいかがですか。
そして、環境宣言都市にふさわしくエネルギー先進都市を宣言する考えをお伺いします。


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