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日本共産党前橋市議会議員団

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議会報告
REPORT

2025年3月12日 総括質問  吉原大輔 議員

1公共交通の充実策について、最初に交通不便地域への対策をお聞きします。

(1)① 市内のJR駅や医療機関、商業施設などを運賃100円均一で循環するコミュニティバスであるマイバスは、東西南北4コースが運行され、委託事業者への補助金はそれぞれ年間約2000万円から約3000万円が支出されています。4コース合わせて年間16万人以上の市民に利用され、市民のみなさんからは、運賃負担が軽く買い物や通院などに便利だという声が多く、大変喜ばれています。その一方で、一人暮らしで足腰が弱り、路線バスの停留所まで歩けない高齢者、物価高騰で年金も増えず、医療や介護の負担が重く、マイタクを容易には使えない現状にある低所得者を中心に荒牧町や田口町、関根町、上細井町、下細井町、北代田町など路線バスの利用が困難な地域の方が100円で利用できるマイバスの新規路線の開設を強く求めています。

全国では車両の小型化や整備の負担の少ない車両への切り替えを行い、停車するスーパーや病院などから賛助金を募るなどして経費を確保して運行している自治体もあります。マイバス路線の新規路線の開設についての見解を伺います。

【要望】答弁は大変消極的ですが、高齢市民からはマイバスの新規路線の要望が強く寄せられています。高齢者が外出することによって元気になり、本市の医療や介護の予算を減らすことに繋がる有効な施策です。地域自治会や老人会などの意見を聞き取り、タウンミーティングも行って、マイバスの新規路線を検討すべきと強く求めます。

② 次にデマンドバスについてお聞きします。富士見地区のるんるんバスが、新年度から芳賀地区に乗り入れを予定しています。地域の方からは期待の声とともに、どの場所に停留所ができるのか、具体的なダイヤはどのようになるのかを知りたいとの声も届いています。運行体制や市民への広報などしっかりと行うべきだと考えますが、見解を伺います。

【要望】芳賀地区乗り入れについて、市民への周知の徹底をしていただきたいと思います。また、一昨日市長から当面は現状のバス2台体制で行うとの答弁がありましたが、乗り入れ開始当初からバスを増やしての運行を強く求めます。

(2)次に路線バスの運賃割引支援とバス路線の拡充についてお聞きします。

① 前にも答弁がありましたが、再度、新年度事業の高校生世代通学バス定期代補助事業の概要、想定する申請者の人数、期間、具体的な路線を伺います。

② 前橋市内のほとんどの路線が対象となるとのことですが、バス利用の生徒が比較的多い前橋南高校や川曲町の中央中等教育学校の路線の増便が必要になるのではないでしょうか。JR群馬総社駅から前橋西高校へ通学する場合には、JR群馬総社駅で降りた後、近くの立石(たついし)バス停までの間、約400メートルを歩かなければならず、便数も一日たった5便しかありません。また前橋東高校・市立前橋高校は前橋駅からの通学時間や帰宅時間の便が一時間に一便しかありません。高校生世代通学バス定期代補助事業の目的であるバス利用の促進のためには、駅からバス停までのアクセスの改善や通学時間や帰宅時間の増便などの路線バスの拡充をはかる必要があると思いますが、見解を伺います。

【要望】自転車事故の減少、子育ての負担軽減、高校生のバス利用の促進のために、すべての高校と高校生が対象になりうるように、バスの増便とダイヤの変更を検討し、直ちに実施していただきたいと思います。

2,次に交通安全対策の強化について

(1)交通事故防止対策を聞きします。

①前橋市の令和6年度の交通事故件数、交通事故死傷者数、交通事故発生状況、交通事故件数の推移についてお伺いします。

②前橋市の交通事故発生件数は減少傾向にあるとはいえ、全国的にも車道幅員5.5m未満の道路における交通死傷事故は他の道路に比べ減り方が鈍化しており、この生活道路における交通事故の多くは、児童・生徒・高齢者が犠牲になっています。

2021年8月、警察庁と国土交通省は、生活道路における人優先の安全・安心な通行空間の整備に取り組むとして、区域内の速度規制を行う「ゾーン30」に物理的手段を加え、検討段階から緊密に連携しながら設定する「ゾーン30+」を開始し、全国で2023年度末までに128か所が整備されています。今年1月、群馬県内ではじめて東小学校地区で「ゾーン30+」の運用が開始されました。私も車で走行し、歩いてみました。地区に入る主な道路には緑色の大きな路面標示、交差点があることを視覚的に知らせる黄色いカラー舗装、路面を緩やかに盛り上げて自然に車を減速させる約3㎝の高さの段差である「ハンプ」、横断歩道部分をこのハンプにした「スムーズ横断歩道」を設置しており、歩行者の通行が最優先で、生活道路の安全を確保しています。

そこで「ゾーン30」および「ゾーン30+」市の指定状況をお聞きします。 また、この「ゾーン30+」の区域の拡充を大いに進めていただきたいと思います。市の見解をお聞きします。

【要望】市内にはまだまだ安全確保が十分ではない通学路があります。

例えば、道路が狭く危険個所が多い、敷島小学校周辺や岩神小学校周辺などです。ぜひ自治会、地域住民と協議をしていただき、「ゾーン30+」の区域の拡充を検討し、進めていただきたいと思います。

(2)道路標示

①次に、道路標示についてお聞きします。歩行者や自転車・自動車で通行する市民の安全確保や事故防止のためには、道路区画線や県公安委員会所管の横断歩道、一時停止など交通規制などの白線の適切な維持管理が必要です。しかし、通行車両による摩耗でほとんど確認できないほど消えている箇所が多く、市民からも横断歩道や一時停止などの白線の引き直しの要望が多く寄せられています。市民の安全確保や事故防止の要望に応えるためには市が把握している県への要望については、記録をしっかりととり、県に要望し、結果を把握して市民に回答できるようにするべきではないでしょうか。見解をお伺いします。

【指摘】管理者が県とはいえ、市民からの要望に対しては、市が責任を持って、改善されたかどうかを市民に回答するようにあらためて求めます。

②次に、県公安委員会所管の横断歩道、一時停止など交通規制などの白線の引き直しについて、市内のいたるところに横断歩道、停止線などが消えかかっている箇所があります。市民の安全確保や事故防止のために、県に対し予算の抜本的な増額を強く求めるべきではないでしょうか。見解をお伺いします。

【指摘】県への道路標示にかかる予算増額要望の答弁は、大変消極的なものですが、市民の交通事故防止や安全の確保のために、市が県に対し予算の抜本的な増額を求めることが必要ですのでこれを強く求めておきます。

③次に、道路パトロールで全市を、市の管轄の対象となった、道路の破損や道路側線の調査・対応をしていますが、横断歩道や一時停止などの白線は所管外の対応をしています。

交通安全上からみれば、当然、市が対応すべきですので、白線の消えている箇所をしっかりと確認し、担当者と連携し日常的に県に要請すべきではないでしょうか。市の見解をお伺いします。

【要望】市民からは通学路や、公園、児童館など子どもが利用する道路の横断歩道が消えているとの要望があります。子どもの命と安全を守るためにもぜひパトロールカーで点検項目を設けて重点的な点検をしていただき、県に要請するように強く求めておきます。よろしくお願いします。

(3)道路安全施設

次に道路安全施設、道路反射鏡、危険防護柵についてお聞きします。道路反射鏡カーブミラー・危険防護柵について市民からの要望が寄せられています。

令和5年度のカーブミラーの設置工事は10基、危険防護柵設置工事は90mと令和元年から5年間の推移を見ると、カーブミラー、危険防護柵ともに設置件数が少なくなっています。

令和6年度のカーブミラー、危険防護柵、それぞれの設置件数をお伺いするとともに、市民要望にしっかりと答えるべきと考えますが、いかがでしょうか。

【指摘】令和元年度カーブミラーの設置件数は36基、危険防護柵は149mの設置とあり、設置件数は減少しています。市民からの要望は多くあり、私の所にも、富士見町で学校の周辺や通学路など2件の設置要望があります。また上小出町と下小出町でも生活道路の丁字路にカーブミラーの設置要望が寄せられ、当局に陳情した上小出のカーブミラーについては先月設置していただきました。要望のあった地域の方から「高齢者も多く車の運転が大変な住民が多いので、危険な丁字路は避けて買い物や通院している。要望どおりにカーブミラーを設置してもらい本当にありがたい。」との声も届いています。

また、歩行者自転車用の危険防護柵を、荒牧小学校の児童の通学路に設置してほしいとの要望も寄せられています。市民からの事故防止の要望に応えるためには、予算の増額が必要です。道路安全施設の設置にかかる予算の増額を強く求めます。

(4)道路の補修

次に道路の補修についてお聞きします。道路の補修などついて、自治会への要望件数は、令和5年度1012件があり、498件が実施されたとあります。共産党市議団にも要望は多く寄せられており、下小出町3丁目の群馬銀行下小出出張所から下小出町1丁目のデニーズ下小出店までの南北の道路について「車で通るとチャイルドシートの子どもが浮き上がるほどの路面に凹凸があり、車で通るのを避けている。安全に通れる道路にしてほしい。」との声も届いています。身近な住民の要望に沿う道路の改良工事を行うために予算を増額し、危険個所の早期改修を進めるべきだと考えますが、いかがでしょうか。

【要望】令和5年度は要望の約半数ほどしか実施されておらず、道路の補修をどこに要望してよいかわからない市民もいます。市民の安全確保や事故防止のために道路の改良工事を行うための今回の通年予算化は評価しますが、さらに生活道路の補修をすすめるための予算を増額し、危険個所の早期改修を進めることを強く求めてすべての質問を終わります。

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