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日本共産党前橋市議会議員団

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議会報告
REPORT

2025年9月10日 総括質問  吉田直弘 議員

1、はじめに中心市街地の活性化について質問します。

(1)まずは、商店への支援についてです。

 前橋テルサの閉館により周辺地域の人通りが減っています。また再開発の工事の影響を受け長期に客足が減ればお店が持たないという声が寄せられました。これまで日常的に商店とつながり、営業を支えてきたにぎわい商業課が、商店の要望をよく聞き、支援の一層の強化を求めます。いかがでしょうか。

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私が訪問したお店は、お客さんがゆっくり腰をかけて会話を楽しむ姿がありました。またけん玉やアナログゲームのイベントなどで、親子で参加し、市民の集う場を作るおもちゃ屋さんもあります。前橋の顔とも言える商店街の皆さんの不安に応える支援を強く求めます。

 

(2)次に、再開発の影響について伺います。

①再開発で長期に中央駐車場が使えなくなり、スズランの休業で人の流れが減り、西街区、東街区の同時施行による工事の騒音で売り上げに影響しないか、心配する声をたくさん伺いました。こうした声を受け止めるため、一軒一軒全てのお店を訪問し、対策を検討すべきと考えますがいかがでしょうか。

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再開発への強い不安の声が私たちにも寄せられましたが、丁寧に不安を受け止めていただき、都市計画部と共有していただくよう求めます。

②組合設立認可の直前になって、ようやく市民は事業計画、資金計画など、詳細が公表されました。なぜ中心街に図書館やオフィス、学校、マンションが作られるのか。スズランは3分の1に縮小し、地元の商店は全て転出し、生き残れないような計画に、本当にこの再開発でいいのかと疑問がいま広がっています。そもそも、再開発ビルに人々は滞留し、中心街は衰退しないか大変危惧しております。どのようにお考えでしょうか。伺います。

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富山市では、富山駅と中心街を結ぶ循環型のLRTを整備し、沿線で再開発を重ねています。人の流れは駅周辺の再開発ビルに集中し、多くの商店が転出や廃業に追い込まれたそうです。前橋の顔とも言える商店街を作り、まちを盛り立て頑張ってきた商業者が残れない。こんな事態になればまちが消滅していく危機感を感じます。ビルができれば賑わいができるという発想は転換し、住民参加で事業計画を見直すべきです。

 

(3)そこで、前橋テルサの早期再開について質問します。

商店街の皆さんからは、年間40万人が利用し、商店街の賑わいに貢献してきたテルサの再開を願う声がたくさん寄せられました。これまでテルサは、中心街へ人の流れを作り出すため商店街と連携して文化行事なども行い、地域の賑わいに貢献してきました。9月から前橋テルサの事業提案型公募が始まり、早期再開への期待が強くなっています。本市は、仮に公募がなかった場合には直ちに解体する方針ですが、公募がない場合には本市直営で再開し、市民の期待に応えるべきと考えますがいかがでしょうか。

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十分市民意見を聴取せず、トップダウンで突如として示された解体方針は撤回し、市民の願いに応えるよう強く求めます。

 

(4)次に、クリエイティブシティ構想の問題点について質問します。

同構想は、県庁前から本町五差路、前橋駅前を結ぶ区間の一般車両の通行を制限し、公共交通と歩行者中心の散策路に変える構想です。いま群馬県が基本設計を進めています。日量3万台もの自動車の出入りが制限されるという声も伺っています。9月8日付上毛新聞の13面には「県庁前デザインに物申す」という投書で、「県庁前通りが散策路なんて県や前橋市、国交省は何を考えているのか。(中略)民間主導に悪のりするのはやめてほしい」と厳しい声が掲載されました。県には十分な情報開示を求め、本市は住民周知を徹底すべきです。いかがでしょうか。

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最も影響を受ける中心街の声が反映されていません。クリエイティブ構想は、県が予算3500万円を費やし国際コンペを実施し、知事のトップダウンで地元の意見も聞かずに進めています。実現性がない構想に本市が追随すべきではありません。

【まとめ】これまで前橋テルサは産業政策課、再開発は市街地整備課、中心街をどうしていくのか、それぞれのセクションに任せで連携がありませんでした。官民連携と言いながら住民不在、民間企業主導で中心街の人たちはふりまわされてきました。住民参加のまちづくりこそ、今求められているのではないでしょうか。

 

2、次に、市立図書館新本館基本構想・基本計画の実現性について質問します。

(1)まずは再開発における図書館の位置付けについて伺います。

市立図書館本館は、建築から50年が経過し、地下の書庫は雨漏りし、館内の壁にはヒビがあり、本館移転は大変切実な問題です。しかし新本館の移転は、あくまで住民参加で作られた基本構想・基本計画の実現が条件です。しかし、都市計画部や再開発のデベロッパーが基本計画や図書館を本当に理解しているのか、説明会の資料を見る限り疑問でなりません。なぜ再開発に図書館が位置付けられたのでしょうか。伺います。

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図書館については、本当に再開発、中心街でいいのか疑問の意見も寄せられています。党市議団は旧中央小の跡地利用を提案してきました。図書館も滞在型で対話の生まれる図書館、商店街や周辺施設、地域とつながる交流の生まれる図書館を目指し研修を重ねています。図書館の声をよく聞いていただきたいと思います。

 

(2)次に、新図書館本館像について伺います。

①当初基本計画で見込んでいた総事業費56億円は、92億円にまで膨れ上がりました。費用を圧縮するため設計を繰り返し見直したと伺っています。どこを見直してきたのでしょうか。92億円が妥当な金額か、再開発では当たり前の情報が公開されないのです。設計費や建築費などの内訳を公開すべきです。いかがでしょうか。

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どんな図書館ができるのか、建築や設計にお金はどれだけかかるのか本市の公共事業であれば当然に公表される情報です。ところが図書館建設が再開発に位置付けられ、どこの自治体でも当たり前に周知される情報が公開されません。

②図書館が入る西街区の複合ビルは、著名な建築家である藤本壮介、平田晃久氏が設計します。市内にも優秀な設計事務所はあるのに、なぜ両氏が選定されたのか理解できません。平田氏が設計した太田市美術館・図書館は、デザイン性が最優先となり図書資料が日焼けで色あせる問題が起きても、設計者の意向で十分な対策がとれないそうです。太田市のようにならないか大変心配です。デザインよりも図書館に必要な機能性や実用性を最優先にすべきです。本市の見解を伺います。

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図書館としっかり連携してください。東京都練馬区は、区立の美術館・貫井図書館の再整備を計画し、平田設計事務所が担当します。今「太田市のようにしてはならない」と反対運動が起きているため、大変心配しています。

 

③太田市は、デザイナーの意向で備品も揃えた結果、手の届かないところに図書資料が並ぶような書棚もあるそうです。例えば利用者の手が届く書棚の高さやわかりやすい配置、図書資料が日焼けしないようにする機能面の配慮が大変重要です。2005年に開設した奈良県立図書館情報館は、建築費のほか、移転や備品購入など館内施設整備に28億円かかりました。デザイン優先で設計や建築などのコストが増大すれば、司書の確保や資料費など図書館サービスがしわ寄せを受けないか影響しないか最も心配するわけです。どのようにお考えでしょうか、伺います。

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まず多くの市民が望む図書館像は、大事な本が継続的に選書され、市民が活用できる素晴らしい蔵書が揃う図書館にすることではないでしょうか。市民の願いに応えるため、司書の増員、資料費の計画的な増額を強く求めます。

 

3、次に、前橋市史の編さんについて質問します。

(1)現状と課題について伺います。

前橋市史は1985年12月に編さんを完結し、40年が経過します。この間には旧4町村との合併、市制施行130年を経過し、新たな市史を前橋市でも刊行してほしいと、他市の市史編纂に関わる若い専門家、大学生の市民の方から要望をいただきました。市史の編纂は、本市の自然や風土、歴史や暮らしの中で育まれた知恵や文化などを明らかにし、未来の前橋を作る大切な道標になるものです。そこで、本市でも新たな市史編纂を検討していく必要があると考えますがいかがでしょうか。

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高崎市では、すでに県内でも先駆けて新編高崎市史を編纂しました。最近市史の編纂を終えた館林市、現在編纂している伊勢崎市、桐生市では、多くの専門家や市民が協力し編纂作業を進めています。本市でも萩原朔太郎をはじめとする本市の詩人、文化人たちが残した記録を残す例えば文芸編など特別編を編纂も可能ではないでしょうか。引き続き求めて参ります。

 

4、最後に総社古墳群の保存と活用について質問します。

(1)保存活用計画の策定について伺います。

総社古墳群は、古墳時代中期から古墳の造営が終わるまでの歴史の変化、古墳の魅力を肌で体感できる全国的にも数少ない魅力ある古墳であります。この価値をわかりやすく伝え、市民とともに価値を共有し、教育や観光などでも活かすことができるのではないかと期待します。そこで保存活用計画の策定の効果と現状について伺います。

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古墳の形状や石室の変化から5世紀から7世紀、およそ榛名山に大噴火から飛鳥時代あたりまで、東アジアや近畿のヤマト王権の影響を受けながら、歴史的に変動してきた様子が読み取れる大変貴重な古墳群です。これらの古墳群は、ボランティアをはじめ地域住民の皆さんの努力で保存され継承されてきました。これから先も大切な市民の共有財産として保存、継承していくため、市民の皆さんの期待に応える保存活用計画が策定されるよう強く求め、私からのすべての質問を終わります。

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